
「つながる」という言葉を手がかりに、住まいや日々の営みを大切にしている人たちにお話をうかがうインタビューシリーズ。聞き手は、これまで暮らしに関する雑誌や本を多数手がけてきた編集者・小林孝延さんです。
小林:これまで暮らしにまつわる本や雑誌を数多く手がけてきた中で、私、小林孝延が感じてきたのは、魅力的な暮らしを実践している人たちには、"すべてが自然につながっている"という共通点があるということでした。家族と過ごす時間、仕事への向き合い方、空間のつくり方、自然との関係──それらを分断せず、一貫した価値観で結びつけている。その姿勢こそが、いまを生きる私たちにとってのヒントであり、共感や憧れの対象なのではないかと考えています。この連載では、ライフスタイルやものづくりを実践する人々を訪ね、それぞれの暮らしの中にある「つながり」に光を当てます。「暮らしと仕事」「自然と住まい」「自分らしさと地域」など、どのような"つながり"がその人のスタイルを形づくっているのか。いわば"つながりのデザイン"を紐解いていくことで、みなさま自身の暮らしにも新たな視点が生まれることを目指します。
小林 孝延
編集者・文筆家。ライフスタイル誌、女性誌の編集長を歴任。暮らしまわりの書籍を多数プロデュース。出版社役員を経て現在は株式会社「イン-ヤン」代表。連載「犬と猫と僕(人間)の徒然なる日常」(福井新聞fu)、「真夜中のパリから、夜明け前の東京へ」(集英社よみタイ)ほか。著書に「妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした」(風鳴舎)がある。