ベランダにグリーンを取り入れて
居心地のいいアウトドアリビングに

家にいながら、気軽にアウトドアの開放感を味わえる「アウトドアリビング」が今注目されています。
そこで居心地のいいアウトドアリビングをつくるために、屋内外のインテリアの選び方や、グリーンを取り入れたコーディネートをインテリアデザイナーがご紹介します。
これからの季節、ぜひご自宅で外の空気を感じながら快適な時間をお過ごしください。

― 視覚効果で、室内とアウトドアをつないで、空間を広々見せる

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OZONEインテリアコーディネート事例

「アウトドアリビング」とは、リビングに⾯した屋外空間を室内と⼀体化して活⽤するスペースのこと。
家の敷地内に「アウトドアリビング」があれば、昼間はもちろん、朝起きたての時間や夜寝る前の時間でも、気軽に外の空気を楽しめますよね。
また、リビングと屋外をつなげて見せることで、空間全体が広く感じられます。

ステイホームの時期を境に、「おうちキャンプ」などの趣味が生まれたこともあり、ここ最近さまざまなメーカーから屋外で使える家具が出てきています。
屋外で使える「アウトドア家具」にとって重要な機能は、日差しによる劣化や汚れに強く、撥水性があること。
最近は、デザイン性の高いファブリックを使ったものが増えてきているのも特徴です。
では、アウトドアリビングをより楽しむために、リビングと⼀体感を演出するちょっとしたテクニックをご紹介します。

まず1つは、グリーンを効果的に取り入れること。
屋外に背の高めなグリーンを置いて、室内の窓際に、少し高低差をつけて、低めの観葉植物を置きます。
そうすることで、ガラス越しですがつながりが出て、奥行きが生まれます。
さらに、屋外にたくさんグリーンを置かなくても、遠近法の効果で室内からグリーンを多く⾒せる効果もあります。
ベランダに複数グリーンを置く場合は、サイズや高さが異なるものを、いくつかまとまりを持たせて置くのがおすすめ。ボリュームが出ますし、躍動感が感じられます。

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OZONEインテリアコーディネート事例
室内外のグリーンに高低差をつけることで、奥行きのある空間に。

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グリーンの配置や、小物の色を合わせる工夫で、ひとつながりの広い空間を演出。

もう1つのテクニックは、クッションや家具で、室内の色とつなげること。
例えば室内のソファーのクッションと同系色のチェアを外に置きます。
それだけでつながり感が出て、同じ空間のように感じられてリビングを広く見せる効果があります。
こうしたテクニックは、部屋に入った時や、ソファーに座った時にはじめに目線がいく「フォーカルポイント」を意識することが大切。
ソファーを外側に向くようにレイアウトして、座った目線の先に高低差のあるグリーンや、室内と同系色の小物を置くと、目線が遠くにのびて空間がより広く感じられます。

― 小物づかいで、居心地のいいアウトドアリビングの空間づくり

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ラグ(Pappelina)
ベランダに敷くだけで印象を変えてくれるラグ。
アウトドア用のビニールラグは、カラー、デザインが豊富で水洗いできるのでお手入れも簡単。

屋外でも、リビングのようにくつろぎたいけれど、天気や環境で外に家具を置くのは難しいという方は、持ち運びできる家具を選ぶのはいかがでしょうか。
折りたたみ式のチェアや、スタッキングできるスツールなどを、普段は屋内の予備用に置いておき、外で過ごす際に持ち出せば、無駄なく使うことができますよね。

グリーンに関しても、例えば雨が降った時など、大きいものは動かしづらいので、キャスター付きの台にのせておくことで、すぐに移動できて便利です。
グリーン自体を大きいものにしなくても、脚のついたグリーンスタンドを使ったり、スツールの上に置いてもいいですね。

それから、アウトドアリビングの空間づくりのポイントとなるのが面積の広い床。 床の色を変えるだけで、全体の印象ががらっと変わります。
ウッドデッキやタイルを敷き詰めるのが理想ですが、プロに頼まないと難しい。 そんな時は、ラグを使うだけでもいいと思います。
もちろん室内用のラグでもいいですし、アウトドア用のビニールでできたラグもおすすめです。
アウトドア用のチェアがなくてもラグをさっと敷くだけで気軽に座ってくつろげますし、使わない時は細く巻いて収納できます。
ラグを敷くことで印象が変わるだけでなく、まとまりのあるスペースになり、リビングから広がる空間のように演出する効果もあります。

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OZONEインテリアコーディネート事例
グリーンカラーやボタニカルモチーフの小物を取り入れることで、自然を感じられる空間に。

今、世界のインテリアの流れを見ても、素材や柄、色味によって自然を感じる空間づくりがトレンドです。
ボタニカル柄のデザインも人気が高く、本物のグリーンを取り入れなくても、小物やファブリックにボタニカル柄を取り入れるだけで、素敵な空間を演出できます。

今のような初夏〜夏にかけては、グリーンの葉っぱ柄のクッションや、鮮やかな黄色を組み合わせても、インテリアのアクセントになって華やか。
アウトドアは、室内と違って日差しの中で使うイメージなので、鮮やかな色を用いても浮かずにむしろバランスが取れるんです。
秋になる頃には、渋めの赤やこっくりした黄色などの強い色を持ってきてもいいですね。
アウトドアリビングの色や柄は、室内ではできない冒険ができるので、海外のリゾートのようなイメージでぜひ楽しんでみてください。

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「TURN PLUS BRASS」取扱いショールーム:コンランショップ
クリスタルガラスのシェードが美しく、明るさと光色を調整できるLEDのポータブルランプ。優れた防水構造で、屋外やバスルームでも使用できます。

これからの時期は特に、涼しくなった夜の時間帯に外に出たくなりますよね。 そんな夕暮れからのアウトドアリビングに活躍するのが、持ち運びできるポータブルライト。

以前はアウトドア用のものが多かったのですが、今は普段づかいできるものもたくさん出ています。
タッチでON・OFFできるなど機能性も優れ、普段は寝室のベッドサイドに置くなど、便利にお使いいただけます。

グリーンやインテリア小物を上手に取り入れて、アウトドアリビングでの心地いい時間をお楽しみください。

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OZONEインテリアデザイナー:志村文子

大手住宅メーカーコーディネーターを経て、現在はリビングデザインセンターOZONE「OZONE家design」にて、リフォームやインテリアを担当する。
個人住宅を中心にインテリアコーディネートやリフォームを手掛ける一方、住まいづくりに関するアドバイスやセミナーの講師活動も行う。

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心地よい空間づくりのためには、床・壁などの内装材はもちろん、家具やカーテン、照明や小物に至る細部まで、よりトータルな計画をしてコーディネートすることが大切です。 OZONEのインテリアデザイナーが手がけた事例を通して、空間コーディネート術を詳しく解説します。

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※2024年6月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございます。

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