おもてなしが楽しくなる!
集う日のインテリアコーディネート

友達を招いたり、家族が久々に揃ったり、これからの季節は人が集う機会が多くなりますね。
おもてなしの際は、お招きするお客様が気兼ねなく快適に過ごせる空間づくりが何より大切。
今あるインテリアを生かして工夫することで、日常の生活空間が居心地のよいおもてなしの場に生まれ変わります。
OZONEインテリアデザイナーが、家具の配置や色づかいなど、コーディネートのポイントをご案内しますので、ぜひご参考にしてください。

― いつもの家具の配置を変えて、居心地のよいおもてなし空間に

人が集まる際にメインとなるのは、リビングやダイニングで食事をしながらくつろぐ時間。
そこでまず、リビングに入った時に目を引くような「フォーカルポイント」をつくります。
例えば、ドアから入ってすぐ目に入る対角線の位置にソファを置き、クリスマスの時期であればその隣にツリーを置くことで、パーティー感のある写真映えするスペースになります。

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こちらの図は、一般的なマンションの約19㎡のリビングダイニングを想定していますが、この空間に何人か集まる時は、人が動きやすく気をつかわないような回遊動線をつくることがポイント。
家具の配置を日常と少し変えるだけで、パーティー仕様になります。

普段はキッチンにテーブルをつけていますが、パーティー時にはキッチンとテーブルの間を空けることで配膳がしやすくなり、人に気をつかわず移動もしやすくなります。

ダイニングとソファの位置関係も、普段と変えて向かい合わせにすることで、座りやすいように誘導できますし、テーブルに席が足りない時も、ソファの前にネストテーブルやスツールを置いて一緒に食事を楽しめます。

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日常のレイアウト(写真左)から、バーティ―スタイル(写真右)へ。ダイニングを向かい合わせにすることでコミュニケーションがとりやすく、コーナーのフォーカルポイントもソファの位置まで広がります。

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緩やかな弧を描く三角形のネストテーブル。丸や長方形と比べチェアやソファとの納まりもよく、スペースを有効に使うことができます。(Kitani東京ショールーム)

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キッチンと似た面材で、テーブルのサイズに合わせてコンソールを特注した事例。普段は壁際に置いて飾り棚として、来客時はテーブルにつけてエクステンションテーブルの代わりに使えます。

― カラーや小物づかいで、印象的な「フォーカルポイント」をつくる

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茶をベースにしたモダンな空間は、金や赤、黄色で温かみをプラス。(写真右)フェイクファースロー、クッションカバー(ZINC TEXITILE)

部屋のレイアウトを整えたら、お客さまの印象に残るような、季節感を感じる空間づくりをしたいですね。
例えば、都会的でモダンなお部屋には、ゴールドや赤、黄色をプラスして温かみを出すコーディネートがおすすめ。
まず、玄関ドアにアイキャッチとして赤いリースを飾り、室内にも赤のカラーがつながるように、テーブルナプキンや、お部屋のツリーも赤をポイントで取り入れるとコーディネートに統一感が生まれます。
茶のレザーソファには、ベルベットやメタリックゴールドなど異素材のクッションをプラスして、華やかさを演出します。赤系の色だけだと重くなるので、白色を入れると色同士が映えてより効果的です。
カーテンにワンポイントとして、赤色のタッセルを足したり、クリスマスのオーナメントをつけてみるのも遊び心がありますね。
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こちらの空間は、元々ブルーがアクセントカラーになっているので、濃淡のあるブルーやシルバーを加えてより大人っぽくコーディネートするのがおすすめ。

ダイニングテーブルにはシルバーのランナーを敷いて、キャンドルの周りもブルー系でまとめます。 クールな印象になりすぎないように、ソファには茶色のファーを掛けるなどして温かみをプラスしましょう。

カーテンのグリーンが目を引くお部屋は、グリーンをテーマカラーに白や黒をプラスしたお正月のおもてなしスタイルはいかがでしょうか。
グリーンのテーブルクロスに、チェアと合わせた黒のランナーを敷き、白の小物を置くことで引き締まった印象に。
また、床にラグを取り入れることで、足元も心地よく温まり、お部屋が冬らしいイメージになります。

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モダンなデザインのお正月飾りを玄関のアイキャッチにしたり、室内のフォーカルポイントに日本らしさを感じるアートや書き初め、和紙のスタンド照明などを置いても、季節感が出て素敵ですね。

― こだわりのアイテムを取り入れて、自分らしいお気に入り空間に

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部屋のイメージを変えるために効果的なラグですが、大きいサイズがなくても、小さめのラグを2枚敷いたり、大きいサイズと小さいサイズ、スクエアとラウンド型など、合わせ方は自在です。
気分に合わせて、組み合わせや使う場所を変えてみたり、自由にアレンジしてコーディネートの幅が広がります。

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「スマートキューブコンソールテーブル」
(ハーフェレ ジャパン新宿ショールーム)

また、季節感を演出するアイテムとしては、ファーのスローもおすすめ。ソファに無造作に置いておくだけで雰囲気が出ますし、お客さまへのちょっとした心づかいにもなります。

サイズをオーダーできるコンソールは、飾り棚としてもエクステンションテーブルの代わりとしても活躍。日本ではあまり一般的でないだけに、海外のような空間を演出できるアイテムです。

ハーフェレ ジャパン新宿ショールームのコンソールは、天板の素材やサイズもオーダー可。海外のインテリアに出てくるような 黒フレームのコンソールがつくれます!

― ゲストのことを考えたさりげない気配りが1番のおもてなし

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第一印象が決まる玄関も、大事なおもてなし空間。
ラグやスリッパを並べておくことはもちろん、フォーカルポイントにアートやミラーを飾ったり、バッグ置きや腰掛けとしても利用できるスツールを置いて、ゲストをお迎えしましょう。

家に入った時の香りも、意外と印象に残る大切なポイント。
スティックディフューザーやアロマキャンドのほか、天然石が香るオブジェのようなフレグランスなど、インテリアとしてもおすすめのアイテムも登場しています。

ザ・コンランショップ新宿店の「MAD et LEN(マドエレン)ポット」は、ハンドメイドのアイアンの器に、自然のエネルギー満ち溢れる美しい天然石。付属のオイルで香りを楽しむだけではなく、オブジェとしても魅力的なフレグランスです。

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MAD et LEN(マドエレン)ポット
(ザ・コンランショップ新宿店)

今のお部屋のインテリアを大きく変える必要はなく、ゲストの立場に立ってちょっとした気配りを加えることが、何よりのおもてなしです。

日常の空間を少しだけアレンジして、集った人々が気兼ねなく楽しめる、おもてなしの場をつくりませんか。

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OZONEインテリアデザイナー:志村文子

大手住宅メーカーコーディネーターを経て、現在はリビングデザインセンターOZONE「OZONE家design」にて、リフォームやインテリアを担当する。
個人住宅を中心にインテリアコーディネートやリフォームを手掛ける一方、住まいづくりに関するアドバイスやセミナーの講師活動も行う。

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心地よい空間づくりのためには、床・壁などの内装材はもちろん、家具やカーテン、照明や小物に至る細部まで、よりトータルな計画をしてコーディネートすることが大切です。 OZONEのインテリアデザイナーが手がけた事例を通して、空間コーディネート術を詳しく解説します。

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※2024年12月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございます。

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