日本の風土を考慮した、快適な眠りの追及

5F寝具御誂専門店 IWATA東京

岩田 研
テキスト:杉江あこ/撮影:根田拓也
2016.7.16

人生の約1/3と言われる眠りの時間。快適な眠りの環境をつくるには、どのように寝具を選んだらいいのでしょうか。「寝具御誂専門店IWATA東京」店長の岩田研さんにお話を伺いました。


iwata_syo01.jpg「寝具御誂専門店IWATA東京」を運営するイワタは、1963年に日本で初めて羽毛布団を作った寝具メーカーです。「それまで国内で流通していた羽毛布団は、ヨーロッパから輸入されたものばかりでした。ヨーロッパ産の羽毛布団は、その独特の匂いが日本人には強く感じたことや、湿度をはじめとする気候の違いなどから、日本で使用するにはあまり向いていませんでした。そこで日本の環境に合った羽毛布団を作ろうということで始まった会社なんです」と岩田さんは説明します。

イワタは、元々、天保元年(1830年)に京都で創業した岩田蒲団店から分社化した会社です。当時、布団はまだ特権階級の間にしか普及していない高級品でした。庶民は夜着を羽織って寝ていたと言います。この頃以降に、庶民にも徐々に布団が普及していったという点からすると、岩田蒲団店はまさに日本の布団店の老舗であり先駆者でした。その先駆者の精神で、羽毛布団の開発にも取り組んできました。

「羽毛にはガチョウやアヒルの毛を使用しますが、採取した羽には鳥のアカやフケ、皮膚などが付着しています。その汚れが付着したまま布団の中綿に使用すると、それが水洗いをした時の匂いやカビの発生の原因になります。イワタでは、イオンとオゾンの力で羽毛の汚れを除去するという特許技術を開発しました。そのため、水洗いもできるんです」と岩田さん。

また、羽毛布団の側生地にも工夫を凝らしています。「羽毛が布団から飛び出さないように、一般的には羽毛布団の側生地の表面に薬品でコーティングを施しています。しかしコーティングが施されていると湿気を通さないので、中が蒸れてしまいます。それに日干しをすると、コーティングが割れてしまい、結局は効果を果たしません。そこでイワタでは生地布を細かく織って織り目を小さくし、さらに熱で高圧をかけて織り目をつぶしました。湿気を通しながらも、羽毛が飛び出さないようにしたのです。つまり通常は羽毛布団に禁止されている水洗いと日干しを可能にしたのが、イワタの羽毛布団なんです」と岩田さん。

iwata_syo02.jpgさらに羽毛の掛け布団以外にも、天然毛を使用した様々な寝具が商品化されています。「敷き布団や敷きパッド、また枕にはモンゴル産のフタコブラクダの毛、キャメルを使用しています。キャメルはウールと違い、長年、使用してもフェルト化することがないのが利点。さらにキャメルはウールの1.6倍も水分を放出する力があるため、湿気がこもらずさらりとした肌触りを実感できます。夏に蒸れず、冬に暖かいのが特徴です」と岩田さん。

そしてベッド利用者におすすめなのが、イワタが独自開発したマットレス「ラークオール」です。「日本のマットレスとも言うべき『畳』をヒントに、カシミヤ、キャメル、ヤク、ホースの高級天然毛を積層構造にし、芯材には麻フェルトで包んだポリエステルを使用しました。従来のマットレスに使用されているウレタン等は、放湿性が悪く蒸れやすいという問題がありましたが、ラークオールに使用している天然毛は湿度調整に優れ、夏は蒸れにくく、冬は暖かいため、四季を通じて快適に眠ることができます」と岩田さん。
さらにマットレスに合わせ、すのこで作ったベッドフレームも販売しています。

「布団の中を『寝床内気候』と言い、温度33℃、湿度50%に保たれた環境が最も気持ちが良いと言われています。この環境をいかに実現するかが布団選びのポイント」と岩田さん。まずは「寝具御誂専門店IWATA東京」のショールームで、その肌触りや寝心地を体験してみてはいかがでしょうか。

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