身体に合う椅子をデザイナーと探せる
「腰の椅子」Awazaギャラリー

インテリアの中でも、椅子は体に密着するものなので、洋服と同じくらい体型に合ったものを選ぶことが大切と、椅子デザイナーの井上さんは言います。
海外のデザイナーズチェアを、見た目や雰囲気がいいといった抽象的な理由で選びがちですが、それが日本人に合うとは限りません。
体の大きさや足の長さ、室内で靴を履くか脱ぐかなど、体型や文化も違うので、日本人の体や暮らしに合うのは、やはり日本製の椅子とのこと。
「Awaza」の椅子はすべて、日本人の体型に合った人間工学の研究に基づいて設計されているのだそう。

人間工学とは、簡単に言うと、人間の体の可動域や生活習慣などを考慮して、快適で安全に使えるように設計すること。
椅子のデザインでは、座面と背で、体重がかかる坐骨結節と、背支持点の2箇所をしっかりと支えることがポイントです。

一見ハイバックチェアの方が見栄えもよく、背をサポートしてくれるように見えますが、「Awaza」がおすすめするのはローバックチェア。
背をあえて低くすることで、上半身の動きが制限されず、背骨が自然なS字ラインを描いて、骨盤の上部をしっかりと支えるのだそう。
腰がサポートされるため、腰痛の方にも楽に座れると支持されています。

「Awaza」の椅子は、ローバックかつアーム付きであることも特長です。両腕の重さは左右合わせて全体重約16％と意外と重く、肘掛けに腕をのせることで肩をリラックスさせられるのでアームチェアをおすすめしているのだそう。

「Awaza」では、お客様にぴったりの椅子を見つけてもらうために、豊富な種類の椅子を展示し、同じ椅子でも高さを変えたものを用意しています。
さまざまな種類や高さの椅子を実際に試して、デザイナーの井上さんに相談しながら、自分に最適な一脚を見つけられるのが魅力。

ダイニングチェアでも、家族全員同じ椅子に揃える必要はないと言います。
例えば靴の場合は、足のサイズが違うため家族で共有しないのと同じで、1人ひとり体型に合った椅子を使うべきとのこと。

デザイナーが接客・販売まで行うので、これまでもお客様から直接さまざまな相談や要望を聞いて、実際の製品づくりにつながっているのだそう。
「一度座っていただくと、本当に違いが分かります」と言う通り、腰かけた瞬間、長時間座っていたいと思える心地よさを感じられます。

正人さんの父であり創業者の井上昇さんが初めて【Awaza】をつくったのが60代の頃。
そのため、腰へのサポートや立ち上がりやすさなど、ご年配の方の体にも配慮した設計なのだそう。
日本人の体型や暮らしを知りつくし、さまざまなお悩みにも応える椅子を提案し続けています。

ここ最近、大きなソファの代わりに、リラックスできるパーソナルラウンジチェアをリビングに置く方が増えています。
【Awaza Lounge Chair】は、外国製の大きなパーソナルラウンジではなく、小柄な日本人の体型に合わせた上質な木製のラウンジチェア。
場所をとらないコンパクト設計ながら、腰をしっかりサポートし、どのような姿勢もホールドするため、長時間心地よく座ることができます。

肘が当たる部分にクッションをつけた大きな肘掛けもポイント。肘をソフトに受け止めて、立ち上がる時にサポートします。肘下はオープンな空間なので自由な姿勢でくつろげます。