家族で楽しむ日々も、趣味を極めるひとときも。キッチンは暮らしの中心として、毎日の生活を支える大切な場所です。
しかし、「キッチン」とひとことで言っても「レイアウト」「ワークトップや扉の色・素材」「水栓・食洗器・家電」など、決めることがたくさんあります。自分にとって何が最適なのか迷ってしまい、いざショールームへ行っても決められないことも。
そこで、本ページでは、自分の暮らしにフィットするキッチン選びのポイントをお伝えします。
絶対に後悔したくないからこそ、OZONEと一緒に納得のいくキッチンづくりをしませんか。
あなたの理想の「暮らし方」を想像して、レイアウトを考えてみよう
まずは、あなたの普段の生活を思い浮かべながら、理想の暮らし方を描いてみましょう。
キッチンづくりで、最初に決めるのが「レイアウト」。どんな形で、部屋のどこにどう置きたいのか?
そうしたキッチンの「形状」と「置き方」の組み合わせで、レイアウトが決まります。
ここでは、理想の暮らし方からどんなレイアウトが最適なのか、そのヒントを見つけましょう。
1
毎日の料理が大切なリラックスタイム。キッチンに立つときは集中して料理に向き合い、食材や調理道具にもこだわる。そんな料理を中心とした暮らしが理想。
Ⅰ型×壁付け
2
友人や家族を招いてホームパーティを楽しみたい。キッチンを囲んで料理をシェアしたり、コミュニケーションを深めたり、活気あふれる暮らしが理想。
Ⅱ型×アイランド
3
休日は家族みんなでキッチンに立ち、一緒にご飯を作ったり、ケーキを作って楽しみたい。そんな自然にコミュニケーションが生まれる温かい暮らしが理想。
Ⅼ型×壁付け+作業台(アイランド)
◉解説!キッチンの「形状」と「置き方」にはどんな種類があるの?
設備が一直線に並ぶ最もポピュラーな形状。狭い空間にも設置しやすいのが特徴で、他の形状に比べて安価に設置可能。
調理スペースが二列に分かれた形状。シンクとコンロを分けることで作業スペースが広がり、複数人での調理もスムーズに。
キッチンがL字型に配置されている形状。コーナー部分を活用することで、収納や作業スペースが広く取れることが特徴。
調理スペースが3方向に囲まれた形状。設置に広いスペースが必要で、複数人での調理や大きな収納が必要な方におすすめ。
壁付け型とは、キッチンを壁に沿って設置するタイプ。限られたスペースを有効活用でき、作業導線がシンプルで、収納が一ヶ所にまとまりやすいのが特徴。壁に向かって立つため、作業に集中できる一方、コミュニケーションが取りにくいことも。
対面型は、キッチンを独立して中央に設置する「アイランド型」と、壁に一方を付け、もう一方をオープンにした「ペニンシュラ型」の2種類。設置に広いスペースが必要だが、コミュニケーションが取りやすく、リビング空間と一体になる開放感が特徴。
キッチンの印象を決めるのはワークトップと扉
理想のレイアウトが決まったらキッチンづくりは終わり、ではありません。ワークトップ・シンク・扉(面材)・収納・機器類の細かい仕様を順番に選びながら、自分らしいキッチンに近づけていきます。
なかでも、重要なのが、「ワークトップ」と「扉(面材)」。どちらも面積が広いからこそ、使いやすさを左右する「ワークトップ」と、印象を左右する「扉(面材)」は、選ぶ素材や色によってキッチンの雰囲気が大きく変わります。
あなたの思い描くキッチンは、どんな色でどんな素材で、どんな雰囲気ですか?
細かな仕様や組み合わせは、実際にショールームに行って、自分の理想を伝えながら選ぶと納得のいく選択ができます。
暮らしのタイプ別!理想のキッチン例 5選
おすすめのキッチン
レイアウト:Ⅰ型×ペニンシュラ型
(対面式で忙しい朝も家族と会話しやすい、収納や作業スペースも十分)
ワークトップ:ステンレス(丈夫で掃除がしやすく、衛生的)
扉:メラミン(耐久性が高い・コストパフォーマンスが良い)
平日は仕事が忙しい両親。朝は子どもの様子を見ながら朝食づくりに追われ、休日は少しゆったりと家族みんなで料理をしたり、キッチンとリビングで会話を楽しむ時間が待っています。
対面(ペニンシュラ型)の開放感あるレイアウトは、家族と会話しながら調理ができ、2人以上で作業しやすいです。
汚れに強いステンレスのワークトップとメラミンの扉なら、毎日使っても簡単にお手入れできます。
おすすめのキッチン
レイアウト:Ⅼ型×壁付け+作業台
(家族で一緒に作業しやすい、開放感がある)
ワークトップ:人工大理石(石の風合い+汚れが目立ちにくい)
扉:無垢材(天然の木を感じる+ナチュラルな印象に)
丁寧な暮らしをしたいと考えるご夫婦と、生まれたばかりの小さなお子さまがいる家族。
Ⅼ型のキッチンは収納力もあり、広々と使えるので将来は親子でパンをこねたり、旬の野菜を調理したり、料理を楽しむことができます。
ナチュラルなインテリアにも調和する人工大理石は、汚れが目立ちにくく、無垢材の扉は子どもの成長とともに「木」の経年変化を一緒に見守ることができます。
おすすめのキッチン
レイアウト:Ⅱ型×アイランド型
(コミュニケーションが取りやすい、回遊性が高い)
ワークトップ:クォーツストーン(高級感がある)
扉:鏡面仕上げの扉材(光を反射して空間を広く演出できる)
週末は仲間や親戚を招いてホームパーティをするなど、にぎやかな暮らしを楽しみたい家族。
ゲストの笑顔を眺めながら料理ができるアイランド型のキッチンは、人の行き来もしやすく、多くの人と料理を楽しみ、自由に交流ができます。
クォーツストーンのワークトップは高級感を、光を反射する鏡面扉材は広々と開放感ある空間を演出します。
おすすめのキッチン
レイアウト:Ⅼ型×壁付け クローズド
(作業に集中しやすく、キッチンとリビング空間を分けられる)
ワークトップ:人工大理石(石の風合い+汚れが目立ちにくい)
扉:メラミン(耐久性が高い・色が豊富)
リモートワークが定着して、家で過ごす時間が増えたご夫婦。仕事の合間にサッと料理をしたり、休日は2人で料理をつくったり――。
壁に囲まれたⅬ型キッチンは、リビングやダイニングと空間が分かれていて、作業に集中しやすいレイアウト。
クローズドな空間だからこそ、色が豊富に選べるメラミンの扉でインテリアを自由に楽しむことができます。
おすすめのキッチン
レイアウト:Ⅰ型×壁付け
(道具を広げやすく、効率よく調理できる)
ワークトップ:セラミック(耐久性が高い・熱や傷に強い)
扉:カラー塗装した無垢材(ダーク系の色で落ち着いた印象に)
平日は仕事で忙しいけれど、休日は思いきり料理を楽しむのが至福の時間。
ひとりで集中して作業しやすいⅠ型の壁付けに、こだわりの道具を並べられる壁にかけるラックをプラスすれば、プロさながらの料理もストレスなく楽しめます。
ホワイト系セラミックのワークトップと、ダーク系で落ち着いた印象の扉の組み合わせは、大人なインテリア空間に調和します。
OZONEのコンサルタントからワンポイントアドバイス
今は情報がたくさんあるので、まずSNSなどを見てどんな雰囲気のキッチンにしたいのかイメージを膨らましてからショールームにいらっしゃる方がとても多いと感じます。暮らし方からレイアウトや素材を選ぶことは大切ですが、「キッチン」は住宅に必要な設備のひとつですので、トータル予算や設計上の納まりを考慮しながら最適解を見つけていくと良いと思います。実際に、「キッチン本体の費用とは別に工事費(搬入・設備配管・設置)がかかることを想定しなかったため、予算の目安を見誤ってしまった」という方もいらっしゃいました。
また、キッチンのショールームを訪れる際は、ぜひ寸法が記載された「平面図」を持参することをおすすめします。キッチンのサイズや間取り、シンクやコンロの設置に関わる給排水、排気の配管ルートは、建物の構造上簡単には変えられないことがあります。そのため、具体的に検討するには、図面を確認しながら、ショールームのスタッフと詳しい相談をするとより良いでしょう。
自分たちのライフスタイルに合った豊かな生活空間となるよう、楽しみながら打合せしていただけたらと思います。
OZONE住まいづくりコンサルタント
川端幸枝(建築士/インテリアコーディネーター)
個性的なキッチンが多く揃うOZONEで相談!
キッチンや家具、建材、設備など住まいに関する多彩なショールームが集まるリビングデザインセンターOZONE。なかでもキッチンは、システムキッチンからオーダーキッチンまで、豊富な製品を紹介しており、使い手の要望に合ったアイテムを探すことができます。
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