設計・施工のプロフェッショナルを対象に、館内ショールームの製品をお試しいただける『モニター募集』のアイテムを紹介します。
モニター募集の詳細はこちら

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内藤家具インテリア工業(株)
マーケティング部
商品企画グループ企画・
調達・MD課長の永井誠さん。

OZONE5F「ARUNAi 東京ショールーム(内藤家具インテリア工業)」が、今回モニター募集するのは、テーパー加工を施した浮遊感のあるデザインの無垢材ダイニングセット「CHIME」です。内藤家具インテリア工業(株)のマーケティング部商品企画グループで、企画・調達・MDの課長を務める永井誠さんに製品の特徴を伺いました。


―― オリジナル家具ブランド「ARUNAi」を展開する、内藤家具インテリア家具工業さんは、山梨県の現南アルプス市で、1877(明治10)年に創業されたそうですね。

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ISO9001を取得した山梨県本社工場。

永井前身の内藤工業所は、地場の建設業請負からスタートしました。いわゆる地場の工務店として、建物や公共物の施工に携わっていたと伝え聞いています。その後、建設の需要の高まりに合わせて内装の依頼も増えていったことから、1915(大正4)年に新たに工場を設立して、洋家具製造販売を開始します。戦時中には軍の体制下の元で、木製のおとり飛行機を製造していた時期もありました。戦後、進駐軍から家具の大量発注があり、そこから本格的に建設から家具製造へと舵を切り、木製家具事業を軌道に乗せていきます。中でもチークの木目を全面に打ち出した書棚、食器棚、ホームボード、デスク、ライティングビューローなどを筆頭に、箱物置き家具を中心に製造していました。1970年代になると、住宅内装家具の量産を開始。ハウスメーカーを中心に、既製家具からビルトイン収納への転換が始まった時期で、弊社もメーカーとの共同開発に力を入れ、工業部品としてのモジュールシステム収納を確立していきました。OEMというのは、メーカーからの品質管理への要求がとても厳しいのです。住宅を購入したお客様からのクレームがないように、徹底した品質管理が求められました。20年程前に就任した現社長が、従来の工場での製造工程や製造環境を見直す改革に着手します。まず木屑や埃だらけだった工場の衛生環境を改善、その上で図面作成や製造ラインでの効率化を促し、無駄な残業を減らして従業員の労働環境を整えたのです。1999年に、当時家具業界では珍しい「ISO9001」を取得します。

―― 「ISO9001」の認証取得は、国際基準レベルの品質管理が求められます。どんな改革を行なったのでしょうか。

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ISO9001を取得した山梨県本社工場。

永井工業部材である壁面収納は、建築構造体の一部となるため、室内の壁と同じ強度の安全性を確保しなければなりません。JIS規格に定められる試験方法に基づき、使用する環境の5倍以上の荷重を負荷、さらに限界値を知るために落下・破損試験を実施しています。そして、事業の計画、実行、結果を3ヶ月ごとに検証し、それぞれのプロセスで問題点を見つけたらその都度改善し、ブラッシュアップを繰り返しています。もうひとつのこだわりは、工場の生産ラインでは、リアルタイムに生産の進捗を管理し、情報とモノの流れを常に同期化しています。多岐に渡る素材や部材を自動化された設備が決められた工程作業時間内で、0.5㎜の許容差に収まるような精度で仕上げているのです。「ISO9001」に加えてこうしたプラスアルファの部分を積み重ねて、さらなる品質向上を図っています。

―― 自社ブランド「ARUNAi」を立ち上げた理由を教えてください。

永井OEM製造は、弊社の主軸となる大切な事業ですが、どうしても相手主導になってしまいます。弊社が培ってきたシステム収納のノウハウを生かし、お客様のきめ細かなオーダーに応えたいと、10年前に自社で初めてのオリジナルのシステム収納ブランドとして「ARUNAi」を立ち上げました。「こころの中に“ある”イメージが何も“ない”空間をあなただけの世界に変える」をコンセプトに、探すこと、悩むこと、選ぶこと、そして決めることによって、新しい自分に出会ってほしい、という思いを込めて「ARUNAi」と名付けました。

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「ARUNAi」の人気リビングボードシリーズ「GALLERIA」。

―― 「ARUNAi」のシステム収納は、サイズは決まっているのでしょうか。

永井「ARUNAi」は、縦のモジュールが32㎜ピッチで刻まれ、幅はミリ単位でのサイズオーダーが可能なシステム収納です。ウォールトゥウォールで、ぴったりと壁に合わせることができるので、スペースを無駄にしません。エントランス、リビング、ダイニング、書斎、ホームシアター、クローゼットなど、住宅のシーンに合わせた家具シリーズをラインアップしています。リビングデザインセンターOZONEの5Fにある「ARUNAi 東京ショールーム」は、主にハウスメーカーのアッパークラスのお客様が多く、素材や仕上がりに深いこだわりをお持ちです。システム収納本体となる木製家具の仕上げは16タイプの突き板から選べるだけでなく、天板や棚板には、レザー、ガラス、大理石などの異素材からも選べるようになっています。豊富な素材と形を選ぶことで、お客様のライフスタイルに合わせて、他にはない自分だけのオリジナルの収納家具をつくれるのが、「ARUNAi」の一番の魅力だと思います。

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顧客の要望に合わせてカスタムできるアクセサリーコーナー。
ケーブルが収納できるデスク一体型収納も人気。

―― 今回モニターを募る無垢材ダイニングセット「CHIME」の特徴を教えてください。

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シックな雰囲気の食器棚シリーズ「CHIME」。

永井内藤家具インテリア工業では創業から現在、「ARUNAi」ブランドも含めて、システム収納家具を中心とした箱物家具を得意として事業展開を行ってまいりました。おかげさまで「ARUNAi」ブランドも少しずつ認知されていく中で、お客様から「システム収納に合うダイニングセットがほしい」というご要望をいただくことが多くなってまいりました。こうしたニーズに応えたいと、昨年初めての脚物家具として開発したのが、「CHIME」シリーズです。元々、弊社でも人気が高い食器棚として「CHIME」シリーズがあり、これにマッチするダイニングセットとして、テーブルとチェアを昨年から販売を始めたのです。「CHIME」は、重厚さとモダンデザインが融合した食器棚なので、同じ空間に置かれるダイニングテーブルとチェアにもモダンなエッセンスを加えました。

―― 「CHIME DINING TABLE」は、重厚感がありながらも、見る角度によって浮遊感のある不思議なデザインです。

永井天板には厚さ25㎜のブラックウォールナットの天然木を使用しています。無垢材ならではの存在感と手触りが感じられますが、天板の側面はテーパーをかけ、天板と脚の間に隙間を設けながら、脚も見る角度によって細くシャープに見えるデザインとしました。

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今回モニターの応募対象となるダイニングセット
「CHIME DINING TABLE」。
モニター提供は展示品になります。

―― このテーブルに合わせた「CHIME DINING CHAIR」は座り心地が良いですね。

永井椅子のフレームは無垢のビーチ材を使い、ウォールナット色の近似色で仕上げています。座っていただくと分かるのですが、座面が5℃前傾して背もたれのクッションも厚みを持たせているため、深く沈み過ぎず、少し前かがみになるように設計されています。これは人間工学における2型に基づいた設計を取り入れ、長時間座っても身体への負担が少なく、腰痛の発生防止にも期待できる形なのです。座面の幅は510㎜と少し余裕を持たせています。東京ショールームに展示しているのですが、特に中高年の男性から「腰が楽だ」「座面が広くて座り心地が良い」と好評です。

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人間工学に基づいて疲れない座り心地を実現させた「CHIME DAINNING CHAIR」。

―― 飽きのこないデザインで、どんなインテリアにも調和しそうですね。

永井これまで箱物を中心に製造販売をしてきた私たちにとって、テーブルやチェア、ソファなどの脚物は「新たな挑戦」であり、今回のモニター企画を機に多くの方々に私たちがつくる家具のことを知っていただきたいですね。そこから、モジュールに即した自由設計のシステム収納がつくれることも、設計者や一般ユーザーの方々に広くお伝えしたい。 収納計画が楽しくなる仕掛けが盛りだくさんの「ARUNAi東京ショールーム」にもお気軽にお立ち寄りください。


取材・文/梶原 博子

ARUNAi 東京ショールーム

館内ショールーム

ご要望に合わせて選べる「色・素材・質感」、取手レスのプッシュオープンを標準としたフラットなデザインによる「形・収まり」、くつろぎの空間を演出するLEDスポット照明や間接照明を採用する「光」といった造形要素を組み合わせ、お客様に最適な収納をご提案しています。