取材・文:梶原博子

5/18(火)まで3F特設会場にて開催している【OZONE新作展示】から、2020年に製造、発表を始めた製品を、各社の技術力や開発ストーリーにも焦点を当ててご紹介します。

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OZONE5階にある「GLAS LUCE×Smart Home Tokyo Showroom」には、
最新テクノロジーを駆使したインテリア アイテムが多数展示されている。

3F特設会場で開催中の「OZONE新作展示」の入り口でひときわ異彩を放つのが、ディスプレイに映し出された動く女性コンシェルジュの姿です。
これは5階の「GLAS LUCE x Smart Home 東京ショールーム」を運営する、ハナムラの新商品「ミラーコンシェルジュ」。AIとインテリアの融合を目指す同社は、最先端のAI技術を用いた営業支援ツールソフトを開発しました。そして、新作展では自由に角度を変えられる壁付けのテレビ用昇降金物「APEX」も紹介し、話題を集めています。今回は東京ショールームの桑野明子さんに、新商品についてお聞きしました。

まずハナムラの事業内容についてお聞かせください。

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大きなひとつの「GLAS LUCE」に複数の異なるサイズのモニターを導入する
「GLAS LUCEマルチディスプレイシステム」の事例。

桑野:1993年に設立したハナムラは、イタリアの輸入家具販売からスタートしました。15年前からオリジナル商品の開発に取り組み出し、ファブリックとガラスを組み合わせたオ「ファブリックガラス」の販売を開始します。そして10年前に開発したのが、鏡の向こう側から映像を映し出せるガラス「GLAS LUCE」。テレビの存在感を消してすっきりとしたインテリアデザインが叶うと建築家やインテリアコーディネーターの方々に好評を博している商品です。それ以外にスマートホーム事業として、米国のクレストロン社のプログラムを使い、家中の家電製品をコントロールするホームオートメーションシステム、AI技術を駆使したソフトウェア「ミラーコンシェルジュ」、米国のテレビ昇降用金物「nexus21」の販売を行っています。「ラグジュアリーホームテクノロジー」をコンセプトとして、最先端のテクノロジーとインテリアを融合した商品提案に力を入れています。

「GLAS LUCE」の映像は非常に美しいですね。

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モニターディスプレイは、鏡への映り込みを極力抑えて透過率を高め、
同時に光の片側通行を可能にしたオリジナルミラーを採用。
「FLAT mini OBJET」は額縁に入れたアートのように
テレビモニターをインテリアに溶け込ませる。

桑野:ありがとうございます。ひと昔前のリビング空間はテレビの存在感が強く、さらにテレビを置くためのキャビネットが必要でした。2006年に弊社社長がイタリアのミラノサローネで、シンプルな空間の中にフラットガラスのテレビキャビネットを置いた近未来的なインテリア空間を見て、これからの時代は「リビングから存在感を消す」「美しい映像を壁面から映す」ことが求められると直感し、自社でガラスとテレビを組み合わせた商品をつくろうとしたのが、開発背景にあります。「GLAS LUCE」はテレビをつけると色彩鮮やかな映像が浮かびあがり、消すとテレビの存在が消え、鏡になるような絶妙な反射と透過のバランスを維持した特殊なガラスを使用しています。壁面に埋め込む「スマートウォールビルトインタイプ」とモジュール商品の「FLAT mini」「FLAME mini」タイプを用意しています。

AIとインテリアを融合させるというのは、どんなサービスなのでしょうか。

桑野:ひと昔前までのハナムラのスローガンは「AVとインテリアの融合」で、家電をスマートに収納できるインテリアの提案をしていたのですが、現在はそこから進化を遂げて「AIとインテリアの融合」を標榜しています。反射率を抑え、透過率を高めたオリジナルマジックミラーとモニターを一体化させた「GLAS LUCE」によって「壁は動くインテリア」という新しい価値観を提供してきました。この技術を次のステージに発展させたのが「鏡はコミュニケーションツール」になるという考えに基づいて開発した「ミラーコンシェルジュ」というソフトウェアです。さらに電動式のテレビ昇降金物やキッチン収納のブランド「nexus21」は、AI技術ではありませんが、最新テクノロジーによって私たちの生活により豊かさと便利さをもたらしてくれるアイテムです。

「ミラーコンシェルジュ」についてお聞かせください。

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ショップインフォメーションシーンでの「ミラーコンシェルジュ」活用イメージ。
来客者が近づき、ボタンを押すと画面内のAIコンシェルジュが情報を案内する。

桑野:「ミラーコンシェルジュ」はその名の通り、鏡の中にコンシェルジュを配信するサービスです。商業施設やオフィスのコンシェルジュカウンターなどにディスプレイを設置すると、人が近づくとセンサーに反応して画面に「ミラーコンシェルジュ」が現れ、来訪者に話しかけ、企業説明や商品説明など、PRしたい概要を説明してくれる、という営業支援ツールソフトです。コンシェルジュは、男性15名、女性15名から選べるほか、写真1枚から3Dフェイスを作成することも可能です。実在する人のように自然なまばたきや顔の揺れを表現するほか、最新のリップシンク機能によって、音声に合わせた口の形も自動で変化します。現在は配信のみのサービス提供になりますが、今春にはバックオフィスやコールセンターに待機した社員が「ミラーコンシェルジュ」として接客応対ができる双方向のサービスもスタートさせます。
非接触での応対になるため、コロナ対策としても有効なサービスと言えるでしょう。

「APEX」はどんな特徴がある製品ですか

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左:「APEX」は、10cmのボックスに電動アームを収納し、TVを壁の中へすっきりとビルトイン収納もしくは壁に設置できる電動昇降システム。
右:TVは50~80インチまで対応し、電動でアームが60cm全面に伸び、角度調整は55度まで可能。

桑野:ハナムラが扱う「nexus21」は、米国のモーションテクノロジーカンパニーで、さまざまなシチュエーションに応じた専用金物をつくっています。キャビネット内にテレビを内蔵し、リモコン操作によって、自在に昇降操作が可能なポップアップタイプで、使用しない時はテレビが完全に隠れるため、部屋をすっきりと使えると住宅やホテルで人気の製品です。新製品の「APEX」は、壁掛けと壁埋め込み用のテレビ専用電動金物です。わずか10cmのボックスに電動アームを内蔵しているため、テレビを壁の中へすっきりとビルトイン収納、もしくは壁付けができます。リモコン操作により電動アームがテレビの向きをコントロールし、全面に60cm、55度の角度調整が可能です。従来の電動アームは手動で角度調整すると壊れてしまいましたが、「APEX」はスマートモニターを採用しているため、電動だけでなく手動でも角度調整ができることから、小さなお子様が触っても壊れません。リビングやキッチンなど、人がいる向きに合わせてテレビの角度を自在に調整できるだけでなく、壁にすっきりと納められるため、インテリアの自由度を高めることができます。配線がすべてアーム内のボックスにまとめられるので裏側の見栄えも気になりません。「OZONE新作展示」およびショールームにお越しの際は、ぜひ実際に動く「ミラーコンシェルジュ」や「APEX」を体感してください。

製品名:APEX (壁掛け金物)
素材:スチール
展示品カラー:ブラック(スタンド部)、GLASLUCE(フレーム枠:ゴールド/ガラス部:マジックミラーブラック)
価格:605,000円(税込)※施工費別 
※GLASLUCE本体:FRAMEWALL32(縦)638,000円

製品名:バーチャルアシスタント・バーチャルレセプション(ミラーコンシェルジュ)
展示会場では、GLAS LUCEでミラーコンシェルジュの動画を流してご紹介しています。

<取扱いショールーム>
5F GLAS LUCE×SmartHome

OZONE新作展示

会場では建材・家具・住宅設備などバリエーション豊かなアイテムの実物とサンプルを、各社の技術力や開発ストーリーに焦点を当てパネルでご紹介するほか、新作を集約して設えたコーディネート空間もご覧いただけます。
 会期:2021年5/18(火)まで

「OZONE新作展示」詳細はこちら


情報登録日:2021年03月30日