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OZONEカタログライブラリーで開催している企画展示に出展しているメーカーのものづくりにかける思いや製品が生まれたきっかけとは。

今回は「-住まいのSDGs- これからのものづくりとエシカルな選択(会期:2022年09月01日(木)〜2022年12月20日(火))」に出展いただいたOZONEカタログライブラリー登録メーカーから、エンデバーハウス株式会社、東亜コルク株式会社、マテックス株式会社の3社の展示製品をご紹介します。

※株式会社カクイチ シリカライム事業部、株式会社シオンの展示製品については、担当者の方に製品開発の経緯やSDGsの諸課題に対する思いなどを対談形式で語り合っていただきました。
対談の詳細はこちら

エンデバーハウス株式会社

LCCM住宅を実現する人や環境に優しいポリエステル断熱材

ポリエステル断熱材「パーフェクトバリア」は、ペットボトルをリサイクルして製造し、エコマークを取得した高性能断熱材。重量の63%が炭素から出来ており、これを新築1棟分の断熱材として充填すれば、ペットボトルを燃焼廃棄した場合に比べ約1トンのCO2を壁に備蓄したことになります。
1999年に創業したエンデバーハウス株式会社の前身は、カネボウ株式会社の住宅部門で、木造住宅の建築が主な事業でしたが、既存品の性能に疑問を持ったことから断熱材の開発が始まりました。他では扱っていない素材はないかと自社の技術を調べたところ、繊維部門と日産自動車が協同開発している自動車用の吸音材が目に留まりました。その技術を元に住宅部門と繊維部門で開発したのが、安全で長期間高い性能を維持するポリエステル断熱材「パーフェクトバリア」です。世間では、シックハウス症候群が認識されるようになった頃でした。ポリエステル素材は、ホルムアルデヒドや化学物質を一切含んでいません。人体に害のない素材選びにこだわった結果、CO₂の排出を抑制し、環境に配慮したものづくりにつながりました。
現在はより密度の高い製品をつくり性能をあげること、企業の要望に応えていくことに取組んでいます。これからも人と環境にやさしい断熱材を提供し、社会に貢献してまいります。

エンデバーハウス株式会社
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左:パーフェクトバリア 右:施工事例

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パーフェクトバリア

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施工事例

-製品情報―

「パーフェクトバリア」スタンダード13K
ポリエステル100%・無臭・無添加のため、燃焼時の有害ガスの発生や施工時の有害物質飛散などの心配がなく、人に優しい断熱材です。床用ボードタイプ、壁・天井用ロール状のスタンダードタイプなど取り揃えています。

・品番:RCS-04310130YA
・素材:ポリエステル繊維100%
・サイズ:W430×D100×H10,900㎜
・価格:2,358円/㎡(税込)

東亜コルク株式会社

1本の植林木から何度も原料採取できる自然再生力の高いエコロジー素材『コルク』

明治36年株式会社安田秀吉商店として創業。長年にわたり木材・木工に携わってきました。時代とともに事業を変革していく中コルクと出会い、吸音性・断熱性・弾力性といった性能が日本の住環境に適していると考え、1983年4月コルク専門業として東亜コルク株式会社を設立しました。
当初は生産国ポルトガルの製品をそのまま輸入していたのですが、ヨーロッパの土足の生活にも耐えられるようコーティングが施されており、靴下にワックスが付着し滑る、衣服に着くと白くなる、冬冷たく、収縮して隙間が開くなどの問題が生じました。そこで日本の生活様式に合った仕上げを開発。現在は防滑性に優れ、歩行感の良いセラミック混入塗料を表面に塗布した「セラミック仕上げ」が主流となりつつあります。
仕上げだけでなく、マンション向けの防音下地材や床暖房に対応するなど、日本の住まいの変化とともに製品を開発してまいりました。
原料のコルク樫は、親木を伐採することなく10回以上にわたり樹皮を採取することが可能で、再生するまでの間に通常の3~5倍のCO₂を吸収する自然再生力の高いエコロジー素材です。近年になり地球環境保全が注目されるその以前から、私たちはコルク樫の可能性に着目してきました。これまでと変わらず人に心地よく、健やかなものを提供することで次世代に豊かな社会をつないでいきます。

東亜コルク株式会社
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左:セラミック仕上げカラーコルク<防滑タイプ>CK-N5採用事例 右:コルク樫の木

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セラミック仕上げカラーコルク<防滑タイプ>CK-N5採用事例

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コルク樫の木

-製品情報―

セラミック仕上げカラーコルク<防滑タイプ>
コルクの表面にセラミック混入塗料を塗布。防滑性に優れ、すべりにくく歩きやすく仕上げてあり、様々な場所で安心してお使いいただけます。

・品番:CK-N5
・素材・仕上げ:素材_コルク/仕上げ_セラミック混入塗料を塗布
・サイズ:300角×t5㎜
・価格:1,320円/枚(税込)※施工費別

マテックス株式会社

レトロな型板ガラスをリユースした木製室内窓

マテックス株式会社は、1928年の創業からガラス、サッシの卸売業を通して、快適な住まいを提案してきました。暑さ寒さへの対策といった機能だけでなく、デザインの面からも窓の良さを広めようと、2018年に立ち上げたブランドがマドリノです。
窓枠には国産の杉材を、ガラス部分には昭和時代に使われていた柄の入ったレトロな型板ガラスをリユースした「cycleglas(サイクルグラス)」を使用。国産木材の活用や製造・廃棄におけるCO₂排出量抑制などに配慮した製品です。
サステナブルなものづくり実現のため、リサイクルしづらいことから住宅の解体や建替えなどで大半が廃棄される窓ガラスに着目。現在では製造されていないデザイン性の高い型板ガラスを回収し、リユースすることにしました。これらの一枚ガラスは外気に接する窓で再利用するには性能が不十分なため、室内で使用することで性能面のデメリットは解決。室内を程よく仕切り、風や光を採り込む室内窓が完成しました。
リノベーション現場に留まらず、新築・建替えでも多く採用されています。
リビングのワークスペースの仕切りや、建替え時に前の住まいのガラスを活用するなど、マドリノがある場所には家族の想いが集います。
「窓辺で過ごす心地よさ」は、心の豊かさと相まって感じられるもの。ものづくりを通して、人やものとつながることの大切さを伝えていきます。

マテックス株式会社
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左:木製室内窓「マドリノ」 右:施行事例

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木製室内窓「マドリノ」

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施行事例

-製品情報―

木製室内窓「マドリノ」
[窓種]横軸回転、FIX、引き違い、連窓、段窓、連段窓など14種(企画サイズの他にサイズオーダー対応も可能)
光や風を採り込みながら空間を程よく仕切るアイテムとして、新築・改修問わず、また店舗などの非住宅でも採用いただけます。

・仕上げ:国産杉/リユースガラス/無塗装(オプションあり)
・サイズ:W392×H392×D155㎜
・価格:77,000円(税込)※施工費別

OZONEカタログライブラリー企画展示

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「-住まいのSDGs- これからのものづくりとエシカルな選択」
会期:2022年9月1日(木)~12月20日(火)※会期が延長となりました。
※水曜日休館(祝日除く)

展示詳細はこちら

情報登録日:2022年11月14日