建築図面の種類と見方

2016.03.06


■建築の設計図

建て主の要望をもとに、設計者がさまざまな角度から検討して設計図を作成し、出来上がった設計図に基づいて施工業者が住宅を完成させます。図面の内容をすべて理解する必要はありませんが、要望を根気よく伝え、わからないことについては遠慮しないで説明を求め、納得のいく図面を作成してもらいましょう。1枚1枚の図面に何が表現されているかを理解することで、自分の住まいへの希望がどのくらい反映されているかを確認することができます。

◎基本設計図
建物の骨格となる間取り、構造、材料、設備などなどについて打ち合わせをし、図面化したものが基本設計図です。建て主の希望する使い勝手やデザイン、建物の性能などを、敷地環境や法規制などの条件の中に合うように検討して作成されます。図面内容も建て主が理解できるわかりやすいものが一般的です。この段階で設計者と十分に話し合い、設計内容についてきちんと理解しておきましょう。
後で変更を希望しても、他の部分への影響や支障があるなど、簡単にはできないこともあります。設計者によって、作成される図面の種類や枚数、内容などは違ってきますが、平均的には配置図、平面図、立面図、断面図が作成されます。

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◎実施設計図
基本設計が完了したら、それに基づいて実施設計が行われます。この段階では、より詳細な内容の図面が作成され、それをもとに見積もりの作成や現場での施工が行われます。基本設計図と比べると専門的なものが多く、すべてを理解するのは難しくなりますが、建て主にとっても、建物をより詳しく、具体的に把握するよい機会となります。基本設計の段階で図面を見ることに目を慣らし、実施設計図ではより丁寧に図面を見ることに努めましょう。

◎確認申請図
住宅を建てる前に役所や指定検査機関に確認申請を提出する必要があります。必要な図面は法的に決められたもので、すべての図面が審査を受けるわけではありません。将来、増改築などで申請が必要になった時にも必要な図面です。

◎工事契約図面

建て主と施工業者の間で工事請負契約を締結する際の図面です。実施設計の最終図面であることが基本ですが、契約後の追加や変更などが反映されていない部分もあります。契約図面通りのものを引き渡すのが基本で、工事費の積算も契約時の図面と見積もりが根拠となることを覚えておきましょう。

◎竣工図
工事中に発生した設計変更などをもとに、設計図を修正し、実際に竣工した建物を正確に記した図面。配管や配線などは施行中に変更されることも多く、将来の修繕やリフォームに役立ちます。けいやくにもよりますが、住宅の場合は作成されない場合もあります。


■図面リスト(木造軸組工法の場合)

□ 付近見取図(建築予定地が示されたもの)
□ 配置図(敷地のどの位置に建物を建てるかを示された図)
□ 敷地求積図、建築面積求積図、床面積求積図(面積算定の根拠を示した図)
  • 特記仕様書(図面では表現できない重要な工事の仕様を文章で補足したもの)
  • 仕上表(建物の各部の仕上材の種類や厚みなどを表したもの)
□ 平面図(各階ごとの間取り図・柱や筋交いの位置が示されている)
□ 立面図(建物を東西南北の4面から見た姿図)
□ 断面図(建物を縦に切り取った時の切り口の図)
  • 平面詳細図(平面図を拡大し、詳細な寸法に説明を加えた図)
□ 矩計図(断面図を部分的に拡大した詳細図)
  • 基礎伏図(1階の床を剥がして、上から見た基礎の姿を表した図)
  • 床伏図(床板を剥がして、上から見た土台、大引き、根太などの図)
  • 小屋伏図(屋根、瓦などを外して、上から見た垂木、小屋梁、母屋などの図)
  • 屋根伏図(屋根を真上から見た図)
  • 天井伏図(天井を見上げた図)
  • 建具表(建具の形状、寸法、姿図、仕上げ材などが示されたもの)
  • 室内展開図(各部屋の壁面を描いた図)
  • 電気設備図(電気設備の系統や照明、コンセント、スイッチなどの位置を示した図)
  • 空調換気設備図(空調や換気の系統、設置位置などを示した図)
  • 給排水設備図(給排水系統や衛生設備機器の取り付け位置などを示した図)
  • ガス設備図(ガス配管の系統やガス関係機器の取り付け位置などを示した図)
  • 外構図(門や塀、カーポートなど、家の外回りの状態を示した図)
□ 構造図(地下室や特殊な基礎を計画する場合は、その部分についての構造を示した図)








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