家づくりにかかる費用

2016.03.08


家づくりの費用といえば坪単価にばかり目が奪われがちです。この坪単価に何が含まれ、何が含まれていないかしっかり把握できているでしょうか。 坪単価は通常、本体工事費を表しているものでこれにはカーテンや家具、エアコンなどの設備機器、工事の前後に必要な諸費用は含まれていません。
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■家づくりと費用

◎総費用について
家づくりに必要な費用は、本体工事費、別途工事費、諸費用の3種類に分けられ、 それらを合わせたものを総費用といいます。わかりやすくいうと総費用とは、家づくりの準備段階から、 できあがった家に引っ越しをして住み始めるまでに必要なすべての費用のことを意味します。工事費の目安としてよく耳にする坪単価というのは、 基本的には本体工事費を延床面積で割った単価です。この坪単価だけに着目して資金計画をすると、 途中で別途工事費や諸費用の分が足りなくなり、予定より家の規模を縮小したり、仕上げ材のレベルを下げたりすることになります。 無理のない家づくりをするためにも、総予算を把握しておくことは重要なポイントとなります。

◎本体工事費に含まれるもの
本体工事費は、総予算の約7割に当たります。本体工事費に含まれる工事項目として、仮設工事、地業・基礎工事、木工事、屋根・板金工事、 左官・吹き付け工事、タイル・石工事、塗装工事、内装工事、造作工事、外部建具工事、内部建具工事、給排水衛生工事、電気工事、 ガス工事、雑工事(断熱工事、防蟻処理工事、防水工事他)があります。

◎別途工事費に含まれるもの
別途工事費は、総予算の約2割に当たります。別途工事費に含まれる工事項目として、解体工事費、敷地調査費、 地盤調査費、家屋調査費、地盤改良費、ガス・給排水引き込み工事費、電話工事費、冷暖房工事費、照明器具、 外構工事費、造園工事費があります。

◎諸費用に含まれるもの
諸費用は、総予算の約1割に当たります。諸費用に含まれる項目として、仮住まい家賃、引っ越し費用、祭事費、設計監理費、諸手続費、 カーテン、置き家具、その他があります。

何がどこに含まれるかは、依頼先により異なります。


■別途工事費の内容

◎解体工事費
解体工事費は、木造住宅の場合で坪5万円、鉄筋コンクリート造住宅で坪10万円が目安となります。敷地の形状や道路付けによって、 別経費がかかる場合があります。

◎敷地調査費・地盤調査費・家屋調査費
正確な敷地測量図がない場合は、敷地調査を行う必要があります。地盤調査は、敷地の地盤の地耐力や地質などを調べるもので、 地盤改良や杭の必要性や建物自体の構造を決定するのに必要な調査です。家屋調査は、 工事が近隣に影響を与える可能性がある場合に行うもので、隣家の家屋の状態を調査し、 証拠として写真などの記録を取っておいたほうがよい場合もあります。

◎地盤改良費等
良好地盤の場合は必要のない工事費です。地盤調査の結果によって、地盤改良の方法も変わってきます。当然のことですが、 地盤が悪ければ悪いほど地盤改良費は高くなります。

◎ガス・給排水引き込み工事費
本管から敷地内への引き込み工事は、自治体や市町村ごとの指定施工店制度により、指定業者が行うため、 本体工事費ではなく別途工事費として計上されます。

◎電話工事費、TV配線、インターネット等

◎冷暖房工事費
配管用スリーブ、インサート、専用コンセントの工事費までが本体工事費に含まれており、別途工事費には冷暖房機器代、 取り付け費、その他の費用が計上されます。

◎照明器具
照明用配線や取り付け費、埋め込み直付け照明器具、スイッチ工事費までが本体工事費に含まれていて、 後付けの照明器具は別途工事費や諸費用に計上されることが多いようです。

◎外構工事費
門扉、塀、フェンス、敷石、カーポート、物置などの工事費です。敷地の広さや形状、工事のレベルによって工事費が変わってきます。

◎造園工事費
大がかりな植栽、芝張り、飛び石などの工事費です。


■諸費用の内容

◎仮住まい家賃
解体から竣工までの期間の仮住まい費用です(敷金+礼金+仲介手数料+家賃×工事期間)。仮住まいに家財道具が入りきらない場合は、 保管用倉庫を借りることになるため、その分の費用が加算されます。

◎引っ越し費用
建て替えや二世帯住宅の場合は、2回分もしくは2家族分の引っ越し費用が必要となります。

◎カーテン工事費
カーテン、ブラインド、ロールスクリーンなどの商品代と取り付け費です。窓の大きさと個数、生地のグレード、加工方法、 装飾のレベルによってコストが変わってきます。

◎置き家具
ソファやダイニングテーブル、ベッド、机などの置き家具の商品代です。

015_03.gif◎祭事費
地鎮祭にかかる費用は、神主への謝礼と供物代となります。建物規模等の諸条件によっても異なりますが4〜5万円前後が目安となります。 上棟式にかかる費用は、施工に携わる方々へのご祝儀や、式の際の飲食代となり、10〜20万円前後が目安です。

◎設計監理料
設計事務所に設計・監理料として支払う費用です。事務所ごとに算出方法が異なりますが、 本体工事費に別途工事費のなかの設計作業が発生する工事費(特注家具工事・外構工事・造園工事など)を 加えた額の8〜15%が目安となります。ただし、住宅メーカーや工務店に依頼した場合の設計料は、上記の算出方法には合致しません。

◎諸手続費用

  • 確認申請手数料:建物が法令に適合しているかどうか、確認を受けるための申請費用です。
  • 契約の際の印紙代:契約書に記載の工事費に応じて決められます。
  • 登録免許税:建物表示登記手数料と所有権保存手数料。建物の規模や評価額によって異なります。
  • 不動産取得税:土地や家屋を購入したり、家屋を建築するなどして不動産を取得したときにかかる税金です。
竣工後は登記費用と税金を合わせて、50~60万円は用意しておく必要があります。詳しいことは役所の窓口に相談しましょう。

◎その他
  • 近隣への挨拶費:着工前と上棟時、竣工後の3回、近隣への挨拶まわりのための手土産代です。
  • 現場お茶菓子代:施工中の現場を施主が訪れる際、工事に携わる方々にお茶や菓子などを持っていく方もいます。

次から次にわき出てくる住まいに対する希望を、全て予算内で実現させることは稀で、 多かれ少なかれあきらめなければならないことが出てきます。限られた予算の中で、希望する住まいを最大限実現させるためには、 施主自身がコストに対する自覚を持つことが重要になります。本体工事費以外の別途工事費を把握することで、 予算調整をする幅が広がります。その中でも造作家具、照明器具、カーテン、置き家具、外構、造園に関しては、 お金をかけようとすると上限がなく、逆にコストを抑えることも充分可能なので、全体のバランスを見ながら計画しましょう。



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