設計・施工のプロフェッショナルを対象に、館内ショールームの製品をお試しいただける「モニター募集」のアイテムを、8回に分けてご紹介します。
『モニター企画』の詳細はこちら(※募集は終了しています)

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田中貴大さん
(ムラコシ精工 住インテリア事業部)

7F「ムラコシ精工 新宿ショールーム」がモニター募集するのは、スタイリッシュな「アルミフレーム扉」の中から、室内の引き戸や間仕切りとして使える「AXシリーズ」です。
ムラコシ精工の田中貴大さんに製品の特徴を伺いました。


―ムラコシ精工さんの「アルミフレーム扉」 は5シリーズあります。その中で今回モニター募集する「AX シリーズ」は室内の引き戸や間仕切りとして使えるというものですね。

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「AXシリーズ」の施エイメージ

「アルミフレーム扉」で最初に商品化したのは、収納・家具扉用の「AWシリーズ」でした。次がこの「AXシリーズ」です。両者の違いはフレームの組み方で、「AX」は表面・裏面の別がなく、どちら側からでもフレームの形は変わりません。

―ご提供いただけるフレームは「AX-4」「AX-5」「AX-6」の3種類。それぞれの違いは?

「AX-4」はフレームが最も細く、縦桟の見付け(正面から見たときの幅)は13.5mm。専用の取手が付いています。
「AX-5」は次にフレームが細く、縦桟の見付けは25.5mm。取手はフレーム一体型で、縦桟に溝を設けて手をかけられるようにしています。
「AX-6」はフレームの色が黒で、これも縦桟の見付けは25.5mm、取手一体型です。

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左から「AX-4J 「AX-5」「AX-6」の扉フレーム

施工可能な仕様も少しずつ異なります。3種とも上吊りの片引きと引き違いには対応しますが、たとえば「AX-4」は上吊りの2枚引き込みはできません。また、「AX-6」は下荷重(床レールにのせる形)に対応していません。

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「AX-6」を用いたときのコーナー納まり

ただ下荷垂は、以前に比べて需要がだいぶ滅りました。下荷重は下レールに加えて上にもガイドレールが必要で、それらの位置がずれないようにしなければならないため施工がやや大変です。
それと、開け閉めしたときの戸車のゴロゴロという音が下の階に伝わるのを避けて、マンションでは上吊りが好まれるからです。

「AX-6」は唯一、フレームが黒であることに加え、L字に設置したときのコーナーの”留め”がきれいに納まるようにつくってあります。コーナー仕様の使い方は少しずつ増えていると感じます。

―「アルミフレーム扉」はいつ頃生まれたものですか?

販売開始は2003年です。商品化できたのは、あるお客さまの多大なご協力があってこそ。試作段階でモデルハウスや実際の住宅に使ってもらい、それによって当社は現場の経験を積み、結果をフィードバックすることで商品として成熟させることができました。

販売当初はマンションを中心にご採用いただきました。当時の新築マンションはベランダ側にしか窓のない間取りが多く、各部屋に太陽の光を届けるのに透けた扉が好都合だったようです。
ちなみに開発時のイメージは障子で、光や人影を感じながら、空間をしっかり区切れるものをつくろうと考えていました。

―面材は3種類のPS(ポリスチレン)板から選べるのですね。

この3種類は標準仕様として在庫しているので約1カ月で納品できます。
ガラスや木製パネル、黒板、ホワイトポード、鏡なども、納期は余計にかかりますが、厚さが合えば入れられます。ガラスを入れて試験を行っているので、荷重や耐久性のご心配はありません。

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標準仕様の面材はPS板の3種類。左から「ガラス色」「乳半色」「乳白色」

PS板以外を面材にする場合は、それを支給していただくのが一番手っ取り早いのですが、当社で仕入れることもできます。また、中桟を横に入れて2分割や3分割したうちの、上下の面材を違うものにするといったことも可能です。

―中桟は必ず入れなければなりませんか?

最もフレームの細い「AX-4」は、必ず中桟を入れてくださいとお願いしています。中桟で固定することで扉全体の強度を確保できるからです。
それと、樹脂とはいえPS板も膨張収縮するので、中桟を入れて面材を分割することで一枚板よりもリスクを滅らすことができます。

中桟を入れる位置や間隔は特に決まっていません。カタログでは2本入れて均等割りにすることを推奨していますが、たとえば上下を小さく、中央を大きくといった不均等な割り方や、1本だけにして上を大きくしたことも、これまでにあります。

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施工イメージ。
金具にはソフトクローズ機能を搭載

今回のモニター企画では設計者の方々の自由な発想を期待して、個々のご要望にできる限りお応えしたいと思っています。
当社の商品にはお客さまのご要望から生まれたものが多いんです。ご要望に応えることに全力を注ぐので、自社のオリジナル商品の開発がなかなか進まない反面もあるほど(笑) 。
モニター企画で新しい商品の種や使われ方が見つかれば私たちもうれしいので、ご遠慮なくお問い合わせください。

―サイズは、幅は600mm~1200mm、高さは2400mm以下で、1mm単位でオーダー可能とのこと。設計や施工での注意点はありますか?

設置場所の施工精度によっては、スムーズに開閉できなかったり、閉めたときに端に隙間が空いたりします。多少は調整できるものの、調整しきれない現場もこれまでにありました。フレームが太ければ、この隙間はさほど気になりませんが、細いと気になります。

ですから発注の際は、施工がある程度進んでから設置場所を採寸していただくのがベストです。1mm単位での制作によって、施工誤差を吸収できるわけですから。


取材・文/長井 美暁

ムラコシ精工 新宿ショールーム

館内ショールーム

部屋の用途や使い方など様々なライフシーンにあわせて選べる豊富な開閉スタイルの扉や、地震時の安全を確保する耐震ロックなど様々な住宅内装用機能金具をご紹介しています。ショールームでは、「サイレント」「セイフティ」「スムーズ」の3つの技術が盛り込まれた製品の性能を実際にご体感いただけます。