開催日:2019年10/10(木)
6F マルホンショールーム MOKUZAI.com

リビングデザインセンターOZONEが不定期で開催しているプロ向けのショールームレクチャーより、内容の一部をご紹介します。
ショールームレクチャーのテーマは<体感>。製品に触れ、スタッフと語らうことにより、開発の背景やスタッフの思いなど、webやカタログでは伝えきれないリアルな魅力を感じていただきます。


樹種の個性を触れて体感

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「布地を選ぶように、木材を選んでいただきたい」
という思いを形にしたショールーム

無垢木材のフローリング、羽目板(パネリング)等、約40の樹種、商品約300点が展示され、ライブラリーのような雰囲気を醸し出している「マルホン ショールーム MOKUZAI.com」。無垢木材の特長を体感しながら、自分好みの樹種を見つけられるショールームです。
スギはやわらかくて傷がつきやすいですが、素足で触れたときにはあたたかみを感じられ、夏場も心地良く感じられます。

イペはスギと比較すると木のぬくもりは感じにくいですが、傷に強く重歩行にも十分に耐えられます。こうした違いは良い悪いではなく、どれも樹の個性です。実物に触れて感じながら適材適所で選んでいけば、無垢木材のインテリアはより快適なものになります。


仕上げの違いも比較可能

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昔ながらのベンガラを活した、
無垢材のベンガラ塗装。
造作家具に使えば空闇のアクセントに。

無垢木材の場合、同じ樹種でも仕上けの違いで見た目はもちろん使い勝手も違ってきます。そこで、こちらでは樹種のサンプルを塗装別で用意しています。お客様の好みの樹種と用途に応じた塗装の組み合わせでの比較が可能です。さらに、施工したイメージが伝わる大判サイズも用意し、設計打ち合わせ用に貸し出しを行っています。

無垢木材は調湿作用によって寸法に動きが生じるため建具には向きませんが、それ以外の内装部材はたいがい対応が可能です。無垢木材について専門家のアドバイスが欲しいときはぜひ足を運んでみてください。相談は無料で、框などの部材も揃えています。無垢木材に着色を施した場合の色の入り方を知りたいという要望には、個別にサンプルを制作します。


メンテナンスは意外と簡単

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ショールームツアーでもメンテナンスを体験。
メンテナンスの商品は塗装に合わせて選ぶ。

一般の複合フローリングでは10~20年が寿命とされますが、無垢木材の場合、通常のメンテナンスをしていれば貼り替えの必要はまずありません。長寿命は無垢木材を使うメリットのひとつです。そのメリットを実感いただけるよう、ここでは簡単なメンテナンス方法を紹介しています。

オイルフィニッシュの無垢フローリング材なら、油性マジックの落書きは紙やすりで軽くこすり、オイルを薄く塗るだけ。ほんの5分もかかりません。多少のへこみは布の上から水を垂らし、スチームアイロンをかければ元通り。乾燥後にオイルを塗ると、まったくわからなくなります。家庭で扱いやすいワックスやクリームなどもこちらで紹介しています。

Ask The Staff

プロフェッショナルからよく受ける質問について聞いてみました。

Q:フローリング材は板目・柾目を選べますか?
A:板目と柾目は選ぶことができず、基本的には両方が入ってきます。床暖房対応フローリングやパネリングでは、柾目のみで仕立てた商品も一部ご用意しています。

Q:なぜ油性ペンの汚れが簡単に落ちるの?
A:オイルフィニッシュでは木材にオイルが浸透していて、マジックの汚れは材の表面にとどまります。表面の汚れは紙やすりを使って削り取ることができます。一般の複合フローリングにも使用されているウレタン塗装では同じようにできません。


取材・文/長野 伸江
※2019年4月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございます。

マルホンショールーム MOKUZAI.com

館内ショールーム

木の色、表情、温かさ、素材をそのまま活かした無垢材を取扱うショールームです。床材・内装材・カウンターなどの情報提供はもちろん、実際に施工したイメージが伝わる大判サイズのボードサンプルも取り揃えています。内装に使う無垢材についてのご相談も承っています。