型にとらわれない「未来の定番」

5F暮らしのかたち

仁禮 琴
テキスト:杉江あこ/撮影:根田拓也
2018.1.30

2017年8月に「ノルディックフォルム」「にっぽんフォルム」「Feel Textile」の3ショールームが統合され、「暮らしのかたち」としてリニューアルオープンしました。いったいどんなショールームになったのでしょうか。店長の仁禮琴さんにお話を伺いました。


kurashi_sho02.jpg「ノルディックフォルムとにっぽんフォルムは20年近く続いてきたショールームです。当時、ノルディックフォルムは新旧の北欧デザインを発信するライフスタイルショールームの先駆けでした。今では世の中に北欧の家具や小物を多く見かけるようになり、北欧デザインの人気がすっかり定着しました。一方、にっぽんフォルムで紹介してきた日本のメーカーやデザイナーの家具やプロダクトにも、国内外から熱い視線が注がれるようになり、もはや和のスタイルでは括れなくなっています。そうした両者の新たな可能性に着目して、何々風というスタイルではなく、これからの暮らしに合った家具と日用品のショールームとして再出発しました」と仁禮さんはショールーム誕生の経緯を話します。

元々、仁禮さんは両者のショールームスタッフとしての経験があり、北欧と日本のものづくりにはいくつもの共通点を感じていたと言います。「良い素材を使った丁寧なものづくり、時代を超えて使えるデザイン、さらに修理や補修をしながら永く使う文化。そうした点が似ていると思います。ここで提案するのは“未来の定番”。毎日の生活に寄り添い、ずっと使い続けたくなる美しい家具と日用品を選りすぐりました」と仁禮さん。

kurashi_sho03.jpg例えば、フィンランドのテキスタイルブランド、ヨハンナ・グリクセンの生地を、長大作デザインの名作椅子「中座イス」に張り込んだ別注品は目を惹く商品の1つ。「これはまさに北欧と日本の融合の楽しさを伝える商品です。ヨハンナ・グリクセンの生地は丈夫なコットンの織物で、日本人好みの柄が多く、20年前から日本にもファンが多くいるタイムレスなデザインです」と仁禮さん。

ノルディックフォルムの頃から紹介し続けてきた北欧のヴィンテージ家具は、今後も注力していきたいアイテムだと仁禮さんは言います。「ヴィンテージ家具はどんな部屋にも馴染むうえ、1つ取り入れるだけでアクセントになります。インテリアの楽しさがここから始まると言ってもいいでしょう。また、永く愛着を持って使うことの楽しさを知ってもらえるはず。私たちは長年の経験を元に、毎年、デンマークへ直接買い付けに行っているんですよ」。

kurashi_sho01.jpg一方、日本の家具でおすすめなのは、ISU WORKSとモノ・モノ。「ISU WORKSは北海道を拠点に、木工家の高橋三太郎さんがデザインし、山上木工が製作する協働プロジェクトです。日本人の身体に合ったサイズや軽さ、手触りの良さ、丈夫さ、美しさがあります。モノ・モノは工業デザイナーの秋岡芳夫が立ち上げた、家具・生活用品の製造販売会社です。秋岡芳夫デザインの『あぐらのかける男の椅子』や豊口克平デザインの『トヨさんの椅子』などは、時代が巡って、改めて注目されている椅子と言えるでしょう。高齢化が進み、また一世帯あたりの人数が減っている今、食事ができて、そのままくつろげるリビング・ダイニングテーブルのニーズが高まっています。床から少しだけ上がった“低座の暮らし”は、日本人にとても馴染みやすいスタイルなんです」。

さらに「Feel Textile」からはリネンやコットンなどの自然素材で、シックな柄の生地を中心に選りすぐりました。「カーテンのオーダーが多いのですが、椅子の張り地選びにもおすすめです」と仁禮さん。また注目すべきは家具のメンテナンス対応「ここで購入された家具はもちろん、他店で購入された家具についても修理や補修を承っています。永く愛着を持って家具を使うことのお手伝いをしたいと思っています」と仁禮さんは話します。

北欧と日本、一見、同居しづらいように思える商品群ですが、このショールームでは両者が不思議と同調し合い、心地の良い空気感を生み出しています。“未来の定番”を探しに、一度、ショールームを訪れてみてはいかがでしょうか。

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