炎で癒しを。デザイン性の高いモダンな薪ストーブ

6Fskantherm&conmoto

重野 衣美
テキスト:杉江あこ/撮影:根田拓也
2017.2.28

炎を眺めながら、ブランデーグラスをゆっくりと揺らす…。そんなどこか憧れの的である薪ストーブ。薪ストーブと言うと、日本では別荘などにあるイメージが強いですが、普段の暮らしにも取り入れられる暖房器具の1つです。「skantherm&conmoto」ショールームのマネージャー、重野衣美さんに薪ストーブについてお話を伺いました。


170224scantherm_faire01.jpg「スキャンサームはドイツの薪ストーブメーカー、コンモトは同じくドイツの家具メーカーで、両者の経営者は兄弟なんです」と重野さん。言わばグループ会社である2社の日本総代理店を務めているのが、同ショールームを運営する株式会社ワンダーバルです。

スキャンサームには、クラシックラインとモダンラインの薪ストーブがありますが、注目すべきは約10年前から発売され始めたモダンラインです。「2代目社長が、アントニオ・チッテリオやピーター・マリーら人気デザイナーとともにスタイリッシュな薪ストーブを開発し、一躍注目を集めました」と重野さん。例えば余分な要素を削ぎ落とした、控えめな大きさの「shaker(シェイカー)」や、チェストやベンチなどと一体化した家具のような佇まいの「balance(バランス)」など、これまでにないモダンな薪ストーブがそろいます。

デザイン性のみならず、ハイクオリティであるのも特徴。「薪ストーブは輻射熱で部屋を暖めるものですが、従来の厚い鋳物製の薪ストーブは鋳物そのものを暖めてから輻射するため、部屋を暖めるのに時間がかかります。外気温や部屋の広さにもよりますが、1時間から1時間半くらいかかる場合もあります。スキャンサームの1番人気の薪ストーブ、エレメンツ603フロントは薄い鉄板製で前面に大きくガラス面を取っているため、すぐに熱を輻射し、およそ10分で部屋を暖めます」と重野さんは説明します。

燃焼方式は、非触媒のクリーンバーン方式。「燃焼効率が良いので、日常の暖房器具として使うのに適しています。構造がシンプルなので、メンテナンスも容易です」と重野さん。「新築で薪ストーブを設置する方のほか、工事にともない、足場代などの追加費用が発生しますが、リフォームで薪ストーブを導入する方も多くいらっしゃいます」と重野さん。また同ショールームでは、顧客に国産薪や輸入薪の販売なども行っているとか。

170224scantherm_faire02.jpg定期的に薪をくべなければならない薪ストーブには、薪置きやスコップ立てなどのファイヤー器具が必須です。ところがスキャンサームがモダンな薪ストーブを開発した当時、側に置くのに相応しいスタイリッシュなファイヤー器具が市場にはありませんでした。なぜならファイヤー器具と言えば、素朴で野趣あふれるものが定番だったためです。そこで設立されたのが、コンモトでした。ファイヤー器具の開発から始まったコンモトですが、現在はテーブルや椅子などのリビング家具まで発売しています。

「現在、ドイツでは1000万台を超える薪ストーブが使用されており、年間30〜40万台の薪ストーブが売れています。そもそも寒冷なドイツの住宅ではセントラルヒーティングが基本で、断熱性も良いため、薪ストーブで暖を取る必要はありません。それでも薪ストーブが人気なのは、炎を見る文化があるため。情報化社会となった近年は、癒しを求める若い世代によって、さらにその傾向が高まっているようです」と重野さん。

炎を見る楽しさに加えて、薪ストーブの魅力はその暖かさ。エアコンとは違い、遠赤外線で部屋の躯体からじんわりと暖めるため、身体の芯から暖かくなります。冬に豊かな時間を演出する薪ストーブを、新築やリフォームの機会に一度検討してみてはいかがでしょうか。

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