愛しみながら使いつづけられる家具

4Fダニエル東京

本間 友子
テキスト:杉江あこ/撮影:根田拓也
2011.3.10
家具は、良いものを長く使いたい。そんな風に考える人が増えています。「百年家具」として名高い、横浜クラシック家具「ダニエル」のインテリアコーディネーター、本間友子さんにお話を伺いました。


daniel_01.jpg横浜クラシック家具の歴史は、横浜が開港してまもない1863年まで遡ります。英国人のゴールマン氏が馬具職人に椅子の修理を依頼したことがきっかけでした。当時、横浜には馬具職人のほか、指物師、塗師、張物師、鎌倉彫職人など多くの職人がおり、その後、彼らの手によって洋家具の製作が始まりました。時を経て、ダニエルブランドが誕生するのは戦後の高度経済成長期。「ダニエル」とは旧約聖書に登場する預言者で、家具を使う人に幸せになってもらいたいという願いがこめられています。

「3世代、4世代に渡って使ってもらうことを前提に、それに耐えうる素材や構造、時代の流行に左右されないデザインの家具をつくり続けています」と本間さん。自社に多くの職人がいることから、家具のセミオーダーにも対応しています。生活空間に合わせて幅や高さなどのサイズを変えたり、扉の素材を好みのものに変更したり、ソファのクッションの固さを替えたりといったことはお手の物。

daniel_02.jpg最近は、数年前から展開する「アーバンスリムシリーズ」が人気とか。装飾を省いたすっきりとしたデザインで、値段も手頃なため、比較的若い層に支持されています。中でも本間さんのお勧めは「カウチラブソファ」。「優美な曲線の背もたれが特徴です。2人掛けですが、カウチなので横に寝そべりやすい形状になっています。通常ソファの座面の奥行きは90cmですが、これは75cmとやや浅め。コンパクトなつくりにすることで空間に圧迫感を与えず、それでいて傾斜したアームが広がりを感じさせるデザインになっています。背もたれのデザインはシェルタイプとボタン締めタイプから選ぶことができますよ」。

またショールームでは、ウィンザーチェアで有名な英国アーコール社の家具も扱っています。「アーコール社は90年を超える歴史を持つ家具メーカーで、ヴィンテージ製品の人気も高い。そんな中、昨年、復刻した名作の1つがロッキングチェアです」。

どんなに良い家具でも長い年月に渡って使うには、時にはメンテナンスが必要。ダニエルでは職人が修理を行う「家具の病院」を設けています。修理相談を行う問診科、再塗装などを行う皮膚科、傷や破損を直す外科と、その修理内容に応じたネーミングもユニーク。例えばソファのクッションのへたりも、中身のウレタンやバネを取り替えれば新品同様に蘇るとか。

「2年程前から急激に家具の病院への依頼が増えましたね。お客様の家具に対する意識が変わってきたのだと思います。すぐに買い換えるのでなく、1つのものを愛しみながら大事に使う。そんな風潮になってきているのは嬉しいですね」。職人の丁寧な手仕事から生まれた家具を通して、これからの家具との付き合い方を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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