光とやさしさが行き渡る都市型二世帯住宅 〜OZONE家designの事例から〜

家族全員が集まる3階のLDKは、間仕切りがなく開放感いっぱい。通路は、将来車椅子でも通れる幅を確保。階下に広く光を届けるため、階段は建物のほぼ中央に配置されています。

  • 東京都・渋谷区
  • 家族構成:夫50代 妻50代 長男 中学生 父80代(取材当時)
  • 竣工:2017年3月

高性能で暮らしやすい二世帯住宅を

Mさんファミリーの家が建つのは、ご主人の実家があった都内の住宅地。周囲は3階建てが増え、M邸も二世帯住宅の実現にあたり、3階建てを計画しました。
家づくりでご夫妻が望んだのは、明るくシンプルで、暑さと寒さに強く、風通しのいい家。「もちろん父にとって快適であり、それぞれ適度な独立性があることも大切。また周囲に家が接近しているので、1階まで明るくなるようにとも願いました」とご主人。

光の通り道としての階段

敷地の南側は隣家が迫るシチュエーション。建築家の磯部邦夫さんは、「今は2階建ての隣家が将来3階建てになっても、M邸の1階まで光が届く設計が必須。そのため、光の通り道として機能するスケルトン状の階段を建物の中央寄りに配置し、さらに小さい吹き抜けもつくりました」と話します。

家中どこもあたたかで冬場のお風呂も安心

3階は家族全員が集まるLDKで、2階は子世帯の個室、客室、水回り。1階にお父さまの部屋を設け、地下収納と屋上も設置しました。1階から上はエレベーターで昇降OK。建物はセルロースファイバーで高い断熱性を確保し、水回りを含む全室にヒートポンプ式蓄熱床暖房を搭載。寒がりのお父さまも心地よく過ごしているそうです。

家事がサクサクはかどる間取りと設備

一方で、奥さまにとって機能的な設計も重視したM邸。「共働きで、家事全般をこなし、父に寄り添ってくれる妻には感謝のひと言。快適な動線はマストでした」とご主人は話します。キッチンは奥行きがとれる北西側とし、作業効率がいいU字型のレイアウトに。「背後に大容量のパントリーも設けたので食材を十分ストックでき、忙しい日も安心です」と奥さま。
またエレベーターもキッチンの近くで、食材などの運搬にお役立ち。「ちなみにエレベーターは、屋上での布団干しにも大活躍なんですよ」(同)。さらにキッチンと同じ3階のサンルームは、洗濯室に特化。「家事が同時進行でき、時短になります」と奥さまはニッコリ。
こうしてシンプルな外観の建物の中に、明るく動きやすく、家族が笑顔で過ごせる家ができ上がりました。

シンプルな箱型デザインの建物は、2・3階が木造、1階・地下収納がRC造の混構造。敷地の南方向に大きな傾斜があり、地下の構造を杭代わりの基礎としています。

スケルトンの階段が3階大開口からの陽光を遮ることなく階下に運びます。2階には小さな吹き抜け空間も設けて1階の採光性をアップ。

屋上にはルーフバルコニーが。フェンスの向こうには発電量4kWhの太陽光発電パネルを搭載しています。

ゆったりとした玄関土間。お父さまが腰かけて靴をはけるよう、玄関にベンチを設置。柔らかな光を灯す間接照明も特徴的

2階にはゲストルームの和室を設置。お父さまがお好みの市松模様の建具に縁無し畳を組み合わせ、モダンな雰囲気にまとめています。

体の向きを変えるだけで作業がこなせるU字型キッチン。コンロの前に立つとコックピットのよう!

3階のトイレはゲストが使うことも考慮し、ゆったりした空間に。カウンターの天板は高級感のある天然石貼り。

2階の主寝室手前に、通路を活用したWICが。左側は奥さま用、右側はご主人用としています。「一目で見渡せ、出し入れもスムーズ」と奥さま。

ゆったりとしたLD空間。リビングに置いたソファが、ダイニングとのゾーニングを図ります。家族3人が同時に横になってくつろいでもOKのビッグサイズを選んだそう。

キッチンはダイニングとの会話はもちろん、2階への声掛けや行き来もラクな位置。「荷物の運搬以外は階段を利用。エレベーターを使うより速いです」(奥さま)。

1階には図書コーナーが。お父さまとご主人の愛蔵本がぎっしりと収められ、私設ライブラリーの趣。階段の前でお父さまの部屋にも近く、皆が立ち寄りやすい。

1階にあるお父さまの部屋は、造り付けのカウンターテーブル、冷蔵庫やミニキッチン、洗面・トイレも備わって快適な仕様。「息子はおじいちゃんと大の仲よし。帰宅すると立ち寄って、よく一緒に過ごしています」と奥さま。

家づくりカレンダー

2014

二世帯住宅を計画する

3階建ての二世帯住宅を計画。「父の移動のしやすさを考え、バリアフリー仕様とエレベーターの設置は必須でした」(ご主人)。

20148

友人からOZONEの情報を聞き、訪問~申し込む

自由度の高い設計を求めて、建築家への依頼を希望。「とはいえ、一体誰に頼めばいいのか…。友人から聞いたOZONEに足を運んでもろもろ相談し、高い専門性と対応力を感じて、即、申し込みました」(ご主人)。

201412

建築家と面談~コンペへ

ご夫妻がヒアリングを重ねて気づいたのは、家事動線の重要性。この点にも注目して建築家を絞っていき、3人の最終候補と面談。いよいよコンペを迎える。

20152

オープンハウスを見学し、依頼先を決定!

多様な要望を形にまとめ上げた磯部さんにほぼ確定。「できたら作品を見学してから正式回答を、と申し出たところ、運よくオープンハウスの機会が。ここで性能のよさを実感でき、納得して頼めました」とご夫妻。

20164

実施設計完了、着工へ

旧宅の解体撤去を経て着工。工事の期間お父さまは、当時子世帯が住んでいたマンションの近くに部屋を借り、仮住まい生活を送る。

20173

家が完成、新生活スタート

工事が順調に進み、竣工を迎える。「そのつど、磯部さんが分かりやすく説明してくれて安心できました。永く快適に暮らしていける家が実現できて満足です」とご主人。

コンサルタントからのコメント

3階建てでも移動がしやすく、家事動線もバッチリ。温熱環境に優れ、隣家が迫る立地ながら採光性も申し分なく、3世代にわたり快適に暮らせそうな家づくりのお手伝いができました。ご夫妻がOZONEでのヒアリングを通じ、優先したいことが明確に見えたと仰ってくださったのをうれしく思います。

DATA

敷地面積 108.47m2(32.87坪)
延床面積 171.74m2(52.04坪)
構造 RC造+木造軸組工法
竣工 2017年3月
設計 アーキショップ一級建築士事務所
施工 山菱工務店
撮影 大槻茂
テキスト 田中敦子
敷地面積 108.47m2(32.87坪)
延床面積 171.74m2(52.04坪)
構造 RC造+木造軸組工法
竣工 2017年3月
設計 アーキショップ一級建築士事務所
施工 山菱工務店
撮影 大槻茂
テキスト 田中敦子
協力:住まいの設計(扶桑社)

OZONE家designとは

OZONE住まいづくりコンサルタントが、お客様の叶えたい暮らし、想い描く住まいのよき理解者として、最適な家づくりのプロセスをご提案します。様々な知識が必要な家づくりにおいて、設計者や施工者のペースで進められがちなコミュニケーションもしっかりフォロー。お客様が主役となる、納得感と満足感のある「家」を実現します。

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