土間に守られた平屋テイストの家〜OZONE家designの事例から〜

日差しをたっぷりと取り込んで温かなLDK大空間。東側は中庭と接し、2階からの採光も得て明るさは格別! 吹き抜け天井で開放感を向上させつつ、高窓をつけて2階北側の子ども室に熱を逃しています。

  • 埼玉県・加須市
  • 家族構成:夫39歳 妻37歳 長女9歳 次女7歳(取材当時)
  • アルゴ一級建築士事務所
  • 竣工:2016年9月

伝統様式にヒントを得た、夏も冬も快適な家

家業を継ぐため、都内から移ってきたTさん一家。ご夫妻は500㎡の敷地に様々な家の姿を描いたそうです。光をたっぷりと取り込み、周囲からの視線を感じず気兼ねなく暮らせる家。理想はモダンな平屋。家事動線がスムーズで掃除しやすい家。そして寒さ暑さが厳しい土地柄、冬も夏も快適な家…。

設計者の佐藤宏二さんは、一見、平屋を思わせるシンプルモダンな2階建てをデザイン。南側の軒先には、深い庇の下、建物に沿って全長18mの土間通路を設置しました。「土間通路は、私の故郷・青森の伝統様式“こみせ”(建物と一体となった木造アーケード)にならった造り。夏は日照り、冬は吹雪などを避けるのに役立ちます」(佐藤さん)

まったくの平屋とせず、2階建てでコストを節約

土間通路の内側には、光がたっぷり注ぐLDK大空間が。庭を一番よく眺められる位置にはキッチンを据えました。「キッチンは娘たちと囲みやすいアイランド型を選択。また、玄関からパントリー、キッチンを結ぶ裏動線的なルートがあるため、LDをすっきりとキレイに保ちやすいのも好きな点。カーテンを開け放しておいても安心です」と奥さまは話します。
日中の動線は1階に集中させ、2階には子ども室などの個室を配置。敷地が広いのでまったくの平屋とするのも可能でしたが、建築面積を広げればその分基礎も大型化。結果としてコストがかさむため、それよりも割安ですむ2階建てに落ち着いたそうです。

中庭がもうひとつの屋外ライフを提供

子ども室などを2階に配置し、1階スペースに余裕ができたT邸。そこで建物をくり抜くようにして設けたのが中庭です。中庭は、室内に光と風を運ぶのに効果を発揮。また前庭とは違う屋外ライフも提供しました。「デッキ仕様なので食事やバーベキューに最適です。サッシを開ければLDKと一体となり、食材や皿の運搬もラク。大勢で楽しめます」(奥さま)。
さらに中庭には、家族が集まるLDKと、水回りやプライベートを仕切るゾーニングの役割も。東側のご主人の部屋からはワンクッション置いてLDKがとらえられ、休日などはゆっくり休めそうです。

道路側からはほぼ平屋のように見え、スマートな外観。外壁は、土埃を考慮してダークな色を選んでいます。間口フル活用の開口でオープンながら、陰影を描く庇と初夏から葉を茂らす樹木、フェンスのおかげでプライバシー面も安心。

深い庇がインパクト十分な土間通路。「雨の日も戸外にいられて快適。最近では娘たちがよく一輪車で遊んでいます」(奥さま)

勾配天井がロフト風の子ども室。お子さんたちは「おにかいのおへや」と呼んで、大いに気に入っているそう。

中庭の東側には、少々細長いご主人の部屋が。自ら手がけた前庭の植栽の風景が眺められ、さらに中庭越しにLDKの気配も感じられます。

吹き抜け上部から見下ろしたリビング。冬は日差しが深く入り、夕方までポカポカ暖かいそう。

LDKの東側に設けられた、デッキ仕様の中庭。サッシを開ければ室内と一体化し、アウトドアリビングに早変わり。初夏にはカツラの木が葉を茂らせます。

土間通路は中庭まで続くため、庇の下、雨の日も自然と親しめます。

パントリー兼家事室のバックヤード。玄関収納、さらに玄関に通じる裏動線として日々活躍しています。

中庭方向からのLDK。南側の大開口を介し、アプローチを通る家族の姿がとらえられます。

キッチンはアイランド型。左奥に設けたバックヤードが、オープンキッチンに求められる美観に貢献。

家づくりカレンダー

2014年秋頃

地元で家づくりを考える

代々続く家業に就くため、実家近くに家を建てることに。最初、工務店に頼もうとしたが「プランを見て何か違うと」(奥さま)。夫婦で話し合い、せっかくなら建築家に依頼しようと考えた。

201412

思い切ってOZONEを訪問

建築家に頼めば素敵な家ができそうだが、費用は? 一体誰に頼んだらいいのか? と不安だらけ。そこで存在だけは知っていたOZONEを訪ねる。「建築家の候補を沢山持ち、また費用も飛び抜けて高くはないと分かり、ホッとしました」(奥さま)。

20152

建築家と面談~コンペを実施

建築家の候補を絞るために、ライフスタイルシートを記入。「自分たちの暮らしぶりを掘り起こして問題点を知ることもでき、貴重な体験でした」(ご主人)。佐藤宏二さんを含む3名の建築家と面談、コンペへ。

20153

建築家が決まり、設計開始

コンペの結果、佐藤さんに決定。「迷いましたが、シンプルモダンなデザインが決め手に。それと、私たちがいろいろ挙げた要望を反映させつつ、さらに一歩先行く提案が、さすが建築家だなと感心しました」とご夫妻。

20154

工事開始。セルフビルドも!

いよいよ工事が始まり、進行を楽しみに見守る。コストダウンのために2階の壁と天井の左官仕上げをセルフビルドで敢行!「何よりいい思い出になりました」(ご主人)。

20169

ようやく家が完成!

半年間の工事を経て、無事竣工を迎える。お子さんたちは長い土間通路に大喜び!
広い前庭には様々な種類の植栽を施主施工で仕上げた。

コンサルタントからのコメント

ご夫妻は当初「建築家に頼むと費用がかなり高い?」と心配のご様子でしたが、事例を様々ご紹介し、飛び抜けて高いわけではないと知っていただくことができました。
実現したのは、暑さ寒さに強く、家事動線に優れ、ひと味違った屋外の楽しみも形にした家。モダンデザインの中に込めた暮らしやすさは、建築家の設計ならではといえるでしょう。

DATA

敷地面積 500.04m2(151.53坪)
延床面積 138.73m2(42.04坪)
構造 木造
竣工 2016年9月
設計 アルゴ一級建築士事務所
施工 石川建設
撮影 大槻茂
テキスト 田中敦子
敷地面積 500.04m2(151.53坪)
延床面積 138.73m2(42.04坪)
構造 木造
竣工 2016年9月
設計 アルゴ一級建築士事務所
施工 石川建設
撮影 大槻茂
テキスト 田中敦子
協力:住まいの設計(扶桑社)

OZONE家designとは

OZONE住まいづくりコンサルタントが、お客様の叶えたい暮らし、想い描く住まいのよき理解者として、最適な家づくりのプロセスをご提案します。様々な知識が必要な家づくりにおいて、設計者や施工者のペースで進められがちなコミュニケーションもしっかりフォロー。お客様が主役となる、納得感と満足感のある「家」を実現します。

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