光が回り気配が伝わるスキップフロアの家〜OZONE家designの事例から〜

南向きに大空間を確保したDK。階段下にリビング、さらに書斎と続きます。南側の長い出窓はベンチを兼ね、しかも張り出し部分は床面積に不算入。またキッチンの北側に屋上テラスに通じる大開口を設け、穏やかな採光を獲得しています。

  • 東京都・世田谷区
  • 家族構成:夫38歳 妻37歳 長男7歳 長女4歳(取材当時)
  • 竣工:2015年3月

廊下がないぶん部屋ごとの面積がアップ

7歳と4歳の子供を持つTさんの家は、世田谷の閑静な住宅地に位置。南道路で向かいに平屋が建ち、東側は旗竿敷地の通路に接して日当たりはかなり良好です。
「敷地は91㎡とややコンパクト。規制で3階建ては建てられないのですが、なるべく広々と感じられ、なおかつ必要な部屋や十分な収納を確保したいと考えました」とご主人は振り返ります。

こうした意向を踏まえ、OZONEを介して出会った建築家・向山博さんが提案したのは、スキップフロアでつながる2階建て・6層の家。玄関・床下収納、主寝室と水回り、子ども室、書斎、リビング、DK。これらすべてが数段から半階で連なる間取りです。「建物の中心に階段を配置し、スキップフロアで展開していくことで廊下をつくらずにすみ、そのぶん各部屋を広く確保できたのが大きなメリットです」と向山さん。

光庭効果で階下に明るさをプラス

DKとリビング間は段差があるものの、ほぼ同一空間。またDKと書斎、書斎と子ども室も階段を挟んで視線がつながるため、コミュニケーションを取りやすいのも特徴です。日当たりが格別な最上層は、家族が過ごす時間が長く、親戚も集まりやすいDKに。また、リビングもダイニングとオープンにつながるため、明るく居心地のいい空間になりました。一方、段差がゾーニングの機能を持ち、食事とくつろぎ・遊びの空間をさりげなく分けられた点も見逃せません。
DKの北側には、屋上テラスに通じる階段空間を設置。階段空間の南側と東側には大開口がつけられ、出入口としてだけでなく、光庭としての役割も果たしています。「キッチンに立つと空がよく見え、それだけで気分が上がります」と奥さまは笑顔で語ります。

セキュリティ面でも役立った床下収納

スキップフロアのメリットがもうひとつ。天井高1.4mまでの床下収納は床面積に不算入OKなので、大容量収納を実現しやすい点です。T邸では、中2階の子ども室の真下に約10畳の床下収納を確保。玄関近くに位置するため、外遊びの道具や買ってきたストック品などを収納しやすく、暮らしに欠かせないスペースになっています。しかも子ども室を半階分上げて防犯面でも役立ち、一石二鳥のプランとなりました。

子ども室から階段を駆け上がる長男。その上の書斎から裏動線を通ってキッチンに近道することも可能です。

リビングは南側のダイニングとオープンにつながり、さらに光庭とも接して明るさ十分。階下に子ども室がチラリとのぞきます。

屋上バルコニーへの階段は、暖かなくつろぎスポット。バルコニーは道路から目立ちにくい物干しスペースとして重宝。

ダイニングの長い出窓部分がシンボリックな外観。限られた敷地の中、建物を四角にするため、駐車場は縦列駐車用に。道路からの引きも確保しました。

使いやすい2列配置のキッチン。食洗機を備え、通路の手前には洗濯機コーナー、さらに直接階段下に出られる裏動線を設置。仕事を持つ奥さまが家事をこなしやすい工夫としました。

写真をクリックすると詳細がご覧いただけます。

対面式キッチン 書斎 玄関 子ども室
対面式キッチン 書斎 玄関 子ども室
対面式キッチン
対面式キッチン

対面式キッチンは、食事どきの一連の動作がスムーズで、ゲストのもてなしもラク。さらに数段下のリビングにも目が届きます。

書斎
書斎

作り付けデスクの書斎は、リビングの1段下に設置。妻が仕事で使うことが多く、半階下の子ども室にも目を配れる好ポジション。

玄関
玄関

玄関土間の左奥に床下収納、その真上に子ども室を配置。オープンな階段は上下に風を通し、光を行き渡らせる役割も果たします。

子ども室

子ども室は中2階にあり、さらに窓を高い位置につけたため、外部から視線が入らず安心。半階上に書斎、リビング、さらにDKと続きます。

家づくりカレンダー

2011年秋頃

土地探しを本格開始!

長男の就学前に持ち家をと、社宅に住みながら土地を探し続け、この頃から本腰を入れる。不動産会社を介し、出会ったのが現在の土地。採光がよく妻の実家にも近いため、迷わず購入を決めた。

20137

サポートを申し込む

OZONEを利用して建築家でリノベーションした知人宅を訪ね、オープンなデザインと様々な工夫に惹かれる。「建築家の作品はやはり違うなあと。自分たちもぜひ!と、OZONEにサポートを依頼することにしました」(ご主人)。

20139

建築家を絞り込み、面談へ

OZONEで沢山のヒアリングから好みのテイストを引き出してもらう。次に建築家30~40名の中から、作品集などを見て3名の候補を絞る。「その作業が今振り返ってもスゴク楽しかったですね」とご夫妻。こうして向山さんを含む3名と面談へ。

201311

コンペで建築家決定。設計が始まる

コンペを行い、スキップフロアで狭さを感じさせない家をストレートに表現した向山さんに決定。「仕事の進め方にも共感でき、いい家を建ててくれそうと確信が持てました」(ご主人)。

20149

いよいよ工事開始!

実施設計を経て着工。「工事の後半、ショールームを訪問して決めたキッチンが設置されると、いよいよ家らしくなったなあと実感がわきました」(奥さま)。

20153

「いい家が建ちました!」

長男就学の約1年前に余裕をもって竣工。「義父が遊びに来るたび、『ホントいい家だなー』と(笑)。何度言われてもうれしいですね」(ご主人)。

コンサルタントからのコメント

ご夫妻が重視したのは「快適で広々とした空間の確保」。スキップフロアは、上下を見渡しやすく、視覚的に広く見える利点が。また家族の姿をとらえやすく、子育て中の家庭にはメリットが大きいと言えます。ご夫妻は建築家を選ぶプロセスがいい思い出になっているとのこと。家づくりを楽しんでいただけるお手伝いができて嬉しく思います。

DATA

敷地面積 91.50m2(27.73坪)
延床面積 88.31m2(26.76坪)
構造 木造
竣工 2015年3月
設計 向山建築設計事務所
施工 山菱工務店
撮影 大槻茂
テキスト 田中敦子
敷地面積 91.50m2(27.73坪)
延床面積 88.31m2(26.76坪)
構造 木造
竣工 2015年3月
設計 向山建築設計事務所
施工 山菱工務店
撮影 大槻茂
テキスト 田中敦子
協力:住まいの設計(扶桑社)

OZONE家designとは

OZONE住まいづくりコンサルタントが、お客様の叶えたい暮らし、想い描く住まいのよき理解者として、最適な家づくりのプロセスをご提案します。様々な知識が必要な家づくりにおいて、設計者や施工者のペースで進められがちなコミュニケーションもしっかりフォロー。お客様が主役となる、納得感と満足感のある「家」を実現します。

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