【OZONE新作展示】から、2020年に製造、発表を始めた製品を、各社の技術力や開発ストーリーにも焦点を当ててご紹介します。
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「OZONEカタログライブラリー」には、家具、建材、住宅設備などの12のカテゴリー別に、豊富なカタログやサンプルが揃っています。設計者やインテリアコーディネーターはもちろんのこと、住まいづくりを検討するエンドユーザーも気軽に情報収集ができる場として活用されています。今回は「OZONE新作展示」から、金属製の屋根材や外装材を扱う日鉄鋼板株式会社をピックアップ。最新のガルバリウム鋼板や金属サイディングの特徴や機能について、同社の西郷宏美さん、丸山活哉さん、松岡宏紀さんにお聞きしました。

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「スターラインプライム」の施工事例

――日鉄鋼板の沿革を教えてください。

西郷1950年の大同鋼板設立に始まり、数度の会社の統合を経て、2020年7月に日鉄鋼板が誕生しました。1982年に前身の大同鋼板が国内で初めてガルバリウム鋼板の生産を開始しました。それまで建築物の屋根材や外装材と言えば、瓦やスレートを筆頭に、亜鉛めっきのトタンや木材、銅板などが一般的でしたが、亜鉛とアルミニウムの合金めっき鋼板であるガルバリウム鋼板は、従来のトタンに比べて3〜6倍錆に強く、耐食性に優れて長持ちする画期的な鋼板として、次第に一般に普及して行きました。

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1982年の誕生以来、ガルバリウム鋼板の屋根材は一般に広く普及している。

――ガルバリウム鋼板のパイオニアなのですね。

丸山はい。日本で最初にガルバリウム鋼板をつくったパイオニアとして、時代やニーズに合わせて商品開発に力を注ぎ、進化させていきました。その過程で大きく飛躍を遂げた商品が2013年に発売した「SGL(以下、エスジーエル)」です。市場に他社製のガルバリウム鋼板も多数存在する中で、差別化を図るために「エスジーエル」を誕生させました。
ガルバリウム鋼板は耐久性の高いめっき鋼板として広く普及していますが、さらに改良したものが「エスジーエル」です。「エスジーエル」は亜鉛とアルミニウムの合金めっきにマグネシウムを添加することで強化を高めました。ガルバリウム鋼板をさらに安心して長く使えるように、また、これまでガルバリウム鋼板の使用が厳しかった海岸近傍地や工業地域などの腐食環境でも使用できるように開発されました。
錆びにくいだけでなく、粘土瓦やスレート系屋根材に比べて軽量なので、地震の際に揺れが少ない家になるという利点があります。近年、東北や熊本での地震での揺れによる瓦の落下や台風の影響など、安全性の観点からも軽い素材であるガルバリウム鋼板の採用が増えています。「エスジーエル」もそのひとつです。

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屋外の環境を再現した複合サイクル腐食試験の結果。
右のガルバリウム鋼板には全体的に赤錆が発生しているが、
左の「エスジーエル」は赤錆の発生が抑えられているのが分かる。

――「ニスクカラーPro®」についてお聞かせください。

西郷「ニスクカラーPro®」は、「エスジーエル」を下地に採用した高機能カラー鋼板です。「エスジーエル」は、上から塗装をした場合にさまざまな効果を発揮します。「ニスクカラーPro®」は業界で初めて、つやあり色も含めた全色に塗膜保証15年を付与しました。さらに変退色15年保証があり低光沢な質感が特長のGHシリーズと、独自の塗膜強化技術によって耐傷付性を向上させたGCシリーズを用意しています。

保証を出すには当然ながら実証実験が必要で、「ニスクカラーPro®」は、さまざまな知見を取り入れて開発をしました。当然ながら屋外で使われるものなので、雨風にさらされてどんどん劣化はしていきます。塗膜の劣化の状況などを長年にわたり調査し、塗膜の樹脂・顔料と「エスジーエル」の組合せが最適化するように色ごとに詳細な設計を行い、安心してお使いいただけるよう開発しました。GHシリーズの高級感のあるマットな色相はとりわけ設計者に人気を博しています。GCシリーズも同様に長期の曝露試験や物件調査データを基に従来品の改良を重ね、つやありタイプでは画期的な塗膜保証15年を実現しました。豊富なカラーバリエーションがあり、住宅をはじめ様々な用途の建築物にお使いいただけます。両シリーズともに沿岸500m以遠で穴あき25年保証も付与しています。

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左:「エスジーエル」を下地に使用したカラー鋼板の施工イメージ。
右:「ニスクカラーPro®GHシリーズ」の15年経過写真。従来品と比べ、長期にわたり初期の色を維持する。

――「スターラインプライムHJ」についてお聞かせください。

松岡「スターラインプライム®」は、2020年のグッドデザイン賞を受賞した意匠性に優れた金属サイディングによる外壁材シリーズです。独自のV溝形状がもたらす、多面的な光の反射によって、建物の外観に繊細で多様な表情が生まれます。また、新規設計の自然な嵌合部により継ぎ目の位置がほとんどわからず、金属とストライプの連なりの美しさが際立ちます。さらに、一般的な凸凹型の金属サイディングに比べて埃が溜まりにくい構造のため、縦張りだけでなく横張りにも使用することができます。新製品の「スターラインプライム®-HJ」は、芯材に準不燃材料のイソシアヌレートを採用した製品です。一般的な軽量鉄骨防火構造ではせっこうボードを内装に張る場合は2枚張りをしなければなりませんが、「スターラインプライム®-HJ」は1枚張りを可能にして、大幅なコストダウンを実現しました。防火構造認定を受けているので、街中の軽量鉄骨造非住宅向けにお勧めする金属サイディングです。全色穴あき25年保証を付与し、製品ごとに塗膜変退色15年保証、塗膜膨れ剥がれ15年保証、塗膜膨れ剥がれ10年保証を付与した製品を取り揃えました。
スタイリッシュなメタル調サイディングで、豊富なカラーパリエーションが揃っています。ご興味がありましたらぜひ、日鉄鋼板までお問い合わせください。

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カラーバリエーションが豊富な「スターラインプライム®」の施工事例。
上左からブルーグレー、上右=ギングロ、下左=クラシックルージュ、下右=ソフトオレンジ+ネイビーブルー


取材・文:梶原 博子

OZONE新作展示 展示商品
製品名:ニスクカラーPro®
素材:塗装ガルバリウム鋼板
価格:最寄りの施工店・板金店等へお問合せください。

製品名:スターラインプライム®-HJ(構造模型)
素材:月星GLカラー SELiOS Prime
展示品サイズ:W583×D300×H1490㎜
展示品カラー:ネイビーブルー
価格:16,800円/坪(税込・希望小売価格) ※施工費別

※展示内容は変更になる場合はございます。あらかじめご了承ください。
※価格表示は全て2021年5月現在の価格となります。


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日鉄鋼板(株)

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日鉄鋼板はガルバリウム鋼板をはじめ、塗装鋼板、成形品、金属サンドイッチパネルの製造・加工・販売を行っています。OZONEカタログライブラリーでは、ガルバリウム鋼板や塗装鋼板のカタログ・サンプルを紹介しています。

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