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2012年2月
リビングデザインセンターOZONEでは、東日本大震災の発生から1年を経過するのを機に、〈安全・安心〉という観点からの、住まいに対する意識を明らかにするため、一般生活者400名への意識調査を実施しました。震災では、地震に加えて津波や液状化などの被害も甚大であり、これまで想定されてこなかった住まいの備えも必要とされています。今回の調査では、震災の影響を踏まえた住まいの安全・安心について意識がどのように変わったのかを明らかにしました。
■調査概要
(1)調査対象
関東地方在住の20〜50代の男女400名(各世代男女50名ずつ)
(2)調査方法
インターネットアンケート調査
(3)調査の実施日
2012年1月20日(金)〜2012年1月22日(日)
■調査結果の概要
今回の調査結果から、震災以降、住まいの安全について意識が高まった人は69.1%にも上り、また現在の住まいについて危険だと感じている人は、16.7%にも上りました。一方、<安心・安全な住まい>についての指標として最も多かったのが「耐震・免震・耐火などの建物構造」(81.0%)で、続いて「災害に強い立地である」(67.0%)、「防災・セキュリティ対策」(64.0%)、「緊急避難場所に近いこと」(37.0%)となりました。
また、震災を受けて具体的に行った対策としては、「緊急避難場所を確認した」(36.6%)、「ものを減らしたり、片付けたりして整理をした」(35.9%)、「災害時の備蓄、非常時の連絡方法の確認など準備を行った」(34.8%)、「家具の転倒防止や倒れてきても安全なように位置や向きを工夫した」(31.9%)、「自然災害の被害を予測するハザードマップを確認した」(19.6%)の順になっています。一方、「家の地盤についての状況や歴史などを調査した」、「建物の安全性を調査した」、「家の耐震補強を行った・」など、安全・安心な住まいの指標として上げられていた「建物構造」や「災害に強い立地」などについての対策は多くの人が実際には行っておらず、「緊急避難場所の確認」や「ものを減らす、片付け」など、身の回りの対策を実施したに留まっていることが分かりました。
さらに、震災以降、地域の人々とのつながりが必要だと感じているかについては、「必要だと思う」「どちらかといえば必要だと思う」と合わせて92.8%の人が必要と回答、またその理由として一番多かったのは「災害が発生した際に助け合うことが出来るから」(91.6%)で、続いて「顔の見える関係を作ることで防災対策になるから」(63.3%)、「病気や怪我などの緊急時に助け合うことができるから」(54.4%)となりました。また「災害時に助け合うことができる」と回答した人に「災害が起こったとき、あなたは何をしたいと思いますか?」と尋ねたところ、「地域で被災された方の救援・救助に向かいたい」(49.7%)、「食料など備蓄品を持ち出して、被災された方に提供したい」(41.2%)、「被災された子どもや高齢者のケアをしたい」(30.6%)と回答しました。
安全・安心への意識
住まいの満足度
安全・安心の指標と対策
- Q6:安心・安全な住まいについて重要な指標だと思うものは?
- Q7:震災後、「安心・安全」住まいづくりのために具体的に行ったことは?
- Q8:住まいの安全性を高めるために、コストがかかっても性能を高めたいと思いますか?
- Q9:費用をかける対策としてあなたがお考えのものはどれですか?
地域とのつながり
- Q10:震災以降、地域の人々とのつながりが必要だと感じていますか?
- Q11:震災以降、地域の人々とのつながりが必要と感じるのは何故ですか?
- Q12:地域で災害が起こったとき、あなたは何をしたいと思いますか?
購入意欲
- Q13:震災によって、不動産(持ち家)の購入意欲は変わりましたか?
- Q14:今後、不動産購入の際に考慮に入れたい点はどのような点ですか?
- Q15:今後、積極的に検討したい立地条件は、次のうちどれですか?
安全・安心への意識
Q1:震災以降、「住まいの安全・安心」について、意識が変わりましたか?[SA]
n=全回答者

Q2:現在お住まいの住まいついて、「安心・安全」と感じていますか?[SA]
n=全回答者

n=一戸建て居住者と集合住宅居住者

震災によって住まいの安全性についての意識が向上。
一戸建てよりも集合住宅の方が安全・安心と感じる割合が高い。
住まいの満足度
Q3:今のお住まいに満足していますか?[SA]
n=全回答者

Q4:今のお住まいに満足している点はどれですか?[MA]
n=今の住まいに満足と答えた人

n=今の住まいに満足と答えた一戸建て居住者と集合住宅居住者

Q5:今のお住まいに不安(不満)を感じている点はどれですか?[MA]
n=今の住まいに不満と答えた人

約半数が、現在に住まいに満足。
不満に感じている人の7割以上が防災、セキュリティに不安。
居住形態別では、一戸建て居住者の満足理由が「設備の充実」(58.7%)、「部屋数」(58.7%)、「通勤等が便利」(40.0%)、「災害に強い設計」(37.5%)だったのに対し、集合住宅居住者は、「通勤等が便利」(55.4%)、「設備の充実」(48.5%)に続き、「災害に強い設計」が42.6%、「防犯・セキュリティに優れている」が41.6%に上り、ここでも集合住宅居住者の方が「災害に強い設計」や「防犯・セキュリティ」に安心感を抱いていることがわかりました。
一方、現在の住まいに不満に感じている理由としては、76.9%が「防犯・セキュリティに弱い」、67.9%が「建物や設備が老朽化している」、56.4%が「災害を想定していないため、心配」、43.6%が「省エネを考えた設計・設備になっていない」となりました。
安全・安心の指標と対策
Q6:安心・安全な住まいについて重要な指標だと思うものは?[MA]
n=全回答者

Q7:震災後、「安心・安全」住まいづくりのために具体的に行ったことは?[MA]
n=意識が高くなったと答えた人

Q8:住まいの安全性を高めるために、コストがかかっても性能を高めたいと思いますか?[MA]
n=非常に意識が高くなった・やや意識が高くなったと答えた人

Q9:費用をかける対策としてあなたがお考えのものはどれですか?[MA]
n=費用が高くなっても安全性を高めたいと答えた人

安心・安全な住まいの指標は建物構造。
震災後に行ったことは、緊急避難場所の確認とものを減らす、片付け
また、震災によって住まいの安全性について意識が高くなったと回答した人に、「住まいの安全性を高めるために、コストがかかっても性能を高めたいと思いますか?」と尋ねたところ、14.5%が「費用が高くなっても、安全性を高めたい」と回答しました。そのうち対策として検討しているものは、87.5%が「免震・制震・耐震構造の高い住宅に住む」と回答、以下「省エネ性の高いエコ住宅に住む」(37.5%)、「太陽光など自然エネルギーを利用した住宅に住む」(35.0%)、「建築素材の安全性・成分表示を確認し、安全な建材を選ぶ」(25.0%)と続きました。
地域とのつながり
Q10:震災以降、地域の人々とのつながりが必要だと感じていますか?[SA]
n=全回答者

Q11:震災以降、地域の人々とのつながりが必要と感じるのは何故ですか?[MA]
n=地域のつながりが必要と回答した人

Q12:地域で災害が起こったとき、あなたは何をしたいと思いますか?[MA]
n=災害が発生した際に助け合うことが出来るからと答えた人

震災によって地域の人々のつながりを感じた人は92.8%。
理由は、災害時に助け合うことができるから。
購入意欲
Q13:震災によって、不動産(持ち家)の購入意欲は変わりましたか?[SA]
n=現在賃貸住宅に住んでいる人

Q14:今後、不動産購入の際に考慮に入れたい点はどのような点ですか?[MA]
n=購入意欲が高まったと答えた人

Q15:今後、積極的に検討したい立地条件は、次のうちどれですか?[MA]
n=立地・ロケーションがいいと答えた人

震災によって不動産の購入意欲が下がった人は20.1%。
また「購入意欲が高まった」と回答した人のうち、「不動産購入の際に考慮に入れたい点は?」と尋ねたところ、最も多かったのが「耐震性の高い住まい」(100.0%)で、以下「立地・ロケーションがいい」(75.0%)、「地盤がしっかりしている」(50.0%)、「価格の安さ」(50.0%)となりました。さらに「立地・ロケーションがいい」と回答した人に、「今後積極的に検討したい立地条件は?」と尋ねたところ、「駅が近い」(100%)、「学校・職場に近い」(66.7%)に続いて、「高台にある」(33.3%)、「緊急避難場所が近い」(33.3%)と続きました。
■今回の調査結果についての所感
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