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デザインレポート

旭川家具産地展 各社各様の思いを見る

■コサイン

就学前の子どもが読める文字盤の時計、というテーマで開発された「子ども時計」。教科書体を使用し、時間表示の外側に分数を付けている。メープル材を使っていて、経年変化により時計が飴色になると、その分数表示は目立たなくなる。

ウォルナットを使い高級感を演出する「コサインコレクション」のシリーズには「nagaharaネストテーブル」が加わった。サイドテーブルの中にトレー付きのテーブルが入れ子になっている。必要最小限の部材ですっきりとした構成だ。カンディハウス会長の長原實さんのデザイン。

■匠工芸

ホワイトアッシュを使った「AZUL」はシートハイが270mmとローチェアが印象的なリビング家具のシリーズ。テーブルやテレビボードの高さも低めだ。

「Mushroom table & stool」は、「インテリアライフスタイル」展(6月に東京で開催)で先行発表したもの。スツールは座面の直径が225、高さは550、 600、650mmの3種ある。高いタイプはキッチンの作業用、低いものは玄関で靴を履く時など住宅内での利用のほか、店舗のスタンディングバーとしてテーブルとともに用いられることも想定している。

■北匠工房

30〜40代のユーザーに、日本人の暮らしの原点を思い出してほしいという願いを込めてつくった「ソフトアース」。卓袱台の進化形のようなテーブルはブラックチェリーを使用、天板の厚みは28mmと存在感たっぷりだ。中央の丸い部分は取り外して別に使ったり、上下を逆さまにしたりなど、さまざまに使える。

昨年の東京国際家具見本市で発表したキッチンの評判がいいという。それぞれのユニットはテーブル型につくってある。タイルを貼った作業台ユニット(写真手前・右)は、洋服店のディスプレイとしの引き合いもあったとか。

■工房宮地

大きなメーカーだけでなく職人がひとりでやっているような工房の家具も見られるのがこの展示会の良さ。工房宮地の家具はすべて北海道産のクルミ材を使っている。写真のスツール「ラ・トロア」は6脚までスタッキングできる。

こちらは新作のダイニング家具。テーブルと椅子の座面はやや低めで、食事からくつろぎの時間までを過ごせるようにと考えたという。

■木と暮らしの工房

もともとは家具の修理を行っていたという同社は、こういう製品があったらいいなというユーザーや販売店の希望をもとに製品をつくる。だから展示品はあくまでもサンプルだという。そんななかでも写真の「フレディデスク」はほとんど仕様を変えずに売れる人気商品。

三角形の座面と3本脚の「H.O.スツール」は、片手で軽々と持ち上げられる。こちらも売れ筋のひとつ。新作家具だけでなく、各社の製造・販売スタイルの違いを見られるのも展示会の面白さだ。

■その他

会期中のイベントのひとつ、椅子研究家で東海大学芸術工学部教授の織田憲嗣さんと、アルフレックス ジャパン代表取締役の保科正さんのトークセッション。旭川に拠点を求めた経緯をもつ二人が、旭川の良さやこれからの家具づくりに必要とされる姿勢を語った。

その土地の名物を味わえるのも産地展を訪れる楽しみ。旭川といえばもちろんラーメンということで、昼どきには地元の名店「梅光軒」が来場者に自慢の1杯をふるまっていた。おにぎりも一緒にいただいて、午後からの活力を補給。ちなみに無料でした。

取材・文/長井美暁

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